昨日は中国当局による4大銀行と決済サービス大手のアリペイによる仮想通貨(暗号資産)のさらなる規制が進んだとあって、相場は急落。仮想通貨市場全体の時価総額は140兆円まで落ち込み、先週から2割以上も小さくなりました。



中国の仮想通貨事情に詳しいSonny Wang氏によると、4大銀行とアリペイが当局に呼び出されたようです。

その後に、アリペイは声明を発表。

【アリペイによる仮想通貨関連の声明】

①仮想通貨取引のやりとりを発見したらアカウントを停止
②アゴリズム・データでの感知を強化し、疑わしい取引を制限
③仮想通貨取引を提供してる法人口座をブラックリストに入れる
④リスク提示、定期的に警告する

これまでも、仮想通貨の取引を行うアカウントを規制していましたが、より一層厳しい内容となったようです。

海外投資家の情報によると、バイナンスのIDも中国エリアでは売買が禁止されており、また台湾でも中華系列の大手銀行ではバイナンスからの銀行振り込みで出金した人が口座を凍結されているなどの状況に陥っているようです。

まだまだ状況が明らかになっていない部分が多く、引き続き不透明感が晴れるまでは厳しい状況が続くのかもしれません。


そんななかビットコインのハッシュレートが急落しており、一時、2020年10月以来となる100EH/sを割り込みました。

出所:coinwarz

先月から再び中国でマイニング規制が行われるようになったことで、マイナーがマシンを国外に移動させるなどの影響が大きいでしょう。これがビットコインの価格に影響したことは十分に考えられます。

ただ、これはビットコインの難易度が大きく改善されることにつながります。6月14日に行われた難易度調整での平均ハッシュレートは142.68EH/sでした。このままで推移すると、今回は平均110EH/sとなり、難易度は20%ほど低下することになります。

そうなると、マイナーにとって参入しやすくなり、ビットコイン価格も反発しやすい傾向にあります。

そのため、次回の難易度調整予定日である6月30日前後から相場は反発しやすいとも考えられます。