8月5日にイーサリアムのアップデートである「ロンドン」ハードフォークが行われて以降、市況は大きく好転しています。

筆者は、イーサリアムが値上がりするポテンシャルに度々言及していましたが、この1ヶ月で30万円から43万円まで大幅な上昇となっています。

現在、イーサリアムの価格変動に大きく影響している手数料のバーン(焼却)ペースも週を追うごとに増加傾向にあります。

昨日は、1日の発行されるイーサリアムよりも焼却されるイーサリアムの方が上回るまでになりました。

出所:ultrasound

このペースが維持されるのであれば、さらに価格を押し上げる可能性が高そうです。

イーサリアムが堅調な背景には、NFT市場の急拡大が挙げられます。

1-3月の四半期で見ても、前年同期の17倍ほど成長していました。それが、7月と8月対比でも5倍程度に急拡大するほど成長速度は凄まじくなっています。

出所:The block

このNFTバブルに乗り遅れるかのごとく、世界中の国々でプロジェクトが発足し始めております。

8月にヤフージャパンはLINEと組んで、NFT市場参入を決めましたし、先週はビットバンクがミクシーから大型資金調達を行いました。

これに遅れること数日、ビットフライヤーも大型資金調達を完了させNFT事業に参入を始めるなど、このような数十億から数百億円規模のプロジェクトが世界中で立ち上がっている状況です。



これがさらに過熱すると、チューリップ・バブルのような状況がイーサリアム市場で起こるのではないかと考えています。投資家が参入する市場では、そういったサイクルが起こり得る可能性をは常にあります。

その際に、NFTやデジタルデータ、デジタルアートなどの保存領域では、ファイルコイン(FIL)が大活躍するでしょう。すでに毎週のようにブロックチェーンプロジェクトの開発元と共同プロジェクトが発足しており、需要は非常に大きなものとなりそうです。

ファイルコイン自体の価格も、ここ数日で40%ほど上昇しています。

●ファイルコイン(FIL)の価格推移

この市場規模の拡大ポテンシャルは、仮想通貨市場の拡大がそうであったように、まだまだ測りきれそうにありません。想像を絶するようなバブル的相場に向かって動き出している最中にあるのではないでしょうか。

著名人による仮想通貨の購入

9月3日には、アメリカの女優で、映画プロデューサーであるリース・ウィザースプーン氏がイーサリアム(ETH)を購入したとツイートしていました。

同氏のフォロワー数は295万人と、知名度抜群です。

こういった著名人による発信は、新規投資家を呼び込み市場参加者の拡大を促します。もちろん、彼らは買うことから始めますので、基本的に上昇要因となり得ます。

日本では、格闘家でYouTuberの朝倉未来選手がIOSTを買った際に、その価格が5倍になるほどの急騰を演じたことをご存知の方も多いことでしょう。

そのため、著名人が仮想通貨の購入を伝えるニュースは、相場変動材料として見逃すわけにはいけません。

夏は終わり、あっという間に気温が下がってきましたが、仮想通貨市場はまだまだ熱くなりそうです。