先週から、イーサリアムの手数料バーンの速度が加速しています。
ロンドンアップデート直後のペースは、1分で2ETHでしたが、その後は徐々に加速。ここ1週間では5.8ETHペースへと加速しています。1日で、およそ1万1260ETHほどがバーンされることになります。
このペースが維持されると、イーサリアムが1日にマイニングされる量(13500ETH)とほぼ同じとなります。ビットコインの半減期よりも遥かに需給が良い状態にあります。
こういった分かりやすいデータはヘッジファンドも参考にしており、BlockTower Capitalのスティーブ・リー氏も想定以上の早い速度になっているとの見解でした。
ETHのバーン速度は、今イーサリアムの売買動向を計ることのできる一番の指標といえそうです。
個人的には、世界中のクリプトファンド勢がイーサリアムのポートフォリオ比率を高めてくるのではないかと考えています。
ビットコインのETF承認が現実味を帯びてきた
さて、材料不足だったビットコインですが、先週ブルームバーグのアナリストが米国でビットコインETFが10月に承認される見通しを出しました。
11月15日前後に、最有力候補であるヴァンエックとシカゴオプション取引所のビットコインETFが認可の期限を迎えます。
ビットコインがインフレヘッジという資産クラスとなり、生命保険会社などのアセットマネジメントもポートフォリオに組み込み、カナダではビットコインとイーサリアムのETFの取引が始まっています。今年、米SECが承認する可能性は非常に高いでしょう。
そして、この材料は今年最大であったコインベースの上場よりも規模が大きいと考えられます。コインベースの上場は、認知拡大につながりましたが、ビットコインETFは取引層が拡大し、新規マネーの大きな流入につながる可能性があります。
8月は500万円で高止まりしているビットコインですが、9月はビットコインETF承認を織り込みに600万円をトライする動きとなるのではないでしょうか。