金融経済専門のテレビ番組でも、ビットコインの上昇の背景はビットコインETFへの期待感の高まりだと報道されてきました。完全にイベントドリブン相場が始まったように感じます。

デジタルマネーの格付けを行うJDRpro.によると、仮想通貨(暗号資産)ファンドが前週の2倍以上の資金流入があり、これは過去5カ月で最高だそうです。

値動きを見ると、そのほとんどがビットコインであることが考えられます。日々の売買代金は、前週平均である4兆円から4兆6000億円へと15%増加。 ビットコインの時価総額は122兆円にまで増加しました。

果たしてビットコインETFは承認されるのでしょうか?

ブルームバーグのシニアETFアナリストのエリック・バルチュナス氏によると、プロシェアーズが申請しているビットコインETFが承認されるオッズが2:1と高くなっているようです。 

元々期待値が高かったヴァンエックは21:1と差が開いています。これはゲンスラーSEC委員長が、ビットコイン先物のETFが承認される可能性を示唆したことが大きいのでしょう。

まずは、週明け月曜日に承認される報道が出るのかどうか。そこまで、期待感は高まりそうです。

ビットコインの実現価格は過去最高に

ビットコインの実現価格が過去最高を記録しました。



実現価格(Realized Price)とは、実現時価総額を流通供給量で割った価格です。市場価格に比べて、デリバティブなどの影響を加味せずに、現物取引の価格を知るために適しているとされています。

また、市場全体がどの水準で参入したかをおおまかに表す指標です。

ドミナンスを見ても、イーサリアムですら下落しビットコインだけ上昇する場面が目立っています。

しばらくは、ビットコイン一強の相場が続くのではないでしょうか。