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暗号資産マーケットウォッチ・Weekly(10/9号)~ビットコイン5万㌦到達後の展開は?~

筆者: 鳳ナオミ

暗号資産マーケットに関連する主要な出来事、相場の解説及び着目点、翌週の注目ポイントをピックアップします。
(対象期間:前週金曜午後~金曜日午前)

<主な出来事、要人発言、事業会社発表など>

10月1日(金)~10月4日(月)

👉FRB(連邦準備制度理事会)議長、「暗号資産の規制は必要だが、ビットコイン(BTC)やその他のデジタル資産を全面的に禁止することは考えていない」

👉ビザ(Visa)、中央銀行デジタル通貨(CBDC)やステーブルコインの相互運用を計画

👉カナダでバスケット型暗号資産ETF(上場投資信託)が初めて上場

👉欧州の暗号資産取引量(トランザクション量)が約100兆円(世界の3割超シェア)へ急成長

👉米SEC(米国証券取引委員会)、4つのBTC-ETFの決定期限を45日延長

👉米政権、ステーブルコイン発行者に対して銀行と同様な規制を検討

👉国際決済銀行(BIS)、加、英、日、ECB(欧州中央銀行)、FRB、スウェーデン及びスイスの国立銀行と共同でリテールCBDC導入の検討

👉米グレイスケールの暗号資産大型株ファンド、ソラナ(SOL)とユニスワップ(UNI)を追加

👉暗号資産取引所「FXCoin」、個人向け事業廃止

10月5日(火)

👉米FRB、今週にも中銀デジタル通貨(CBDC)に関するパブリックコメント用レポートを公表

👉国際通貨基金(IMF)、金融安定化のために中銀デジタル通貨と暗号資産にリスク基準を推奨

👉香港金融管理局(HKMA)、デジタル香港ドル(e-HKD)を検討。

👉米メガバンクのバンカメ、デジタル資産のリサーチ開始を正式に発表

👉米SEC、米ドルペッグのUSDC発行企業のサークル社を捜査


10月6日(水)

👉「110カ国が中銀デジタル通貨(CBDC)開発を検討」(IMF専務理事)

👉米第5位銀行U.S.バンク、機関投資家向け暗号資産カストディサービス(有価証券の保管・管理業務)を開始

👉香港金融管理局(HKMA)、デジタル通貨の技術白書公開

👉米イエレン財務長官、「債務上限に達すればリセッションを引き起こす恐れ」

👉暗号資産取引所「バイナンス」、規制強化でも取引高急増


10月7日(木)    

👉米SEC長官、「中国の様な暗号資産中止の計画はない」

👉トランプ元大統領、「デジタル人民元が米ドルの脅威」

👉ソロス・ファンド、暗号資産保有を初めて公表。

👉バンク・オブ・アメリカは、ディズニーやFOX、JPモルガンなど米国企業20社を暗号資産が影響する企業として報告

👉米司法省、暗号資産取り締まりチーム立ち上げを発表


10月8日(金)

👉米SEC、BTC保有企業株に投資するETF他、計3つの暗号資産業界関連ETFを承認

👉金融所得課税見直し議論、20%から25%へ増税でも市場害さず(岸田派)

👉韓国、来年から暗号資産関連収益に20%課税か

👉ロシア、非適格投資家(所謂プロ以外)による暗号資産購入制限を検討

<解説及び着目点>

10月に入ってからの暗号資産マーケットは、それまでの下落基調が一転し、投資マインドが好転、上昇トレンドに転じています。思い返せば、9月7日の世界初のビットコイン法施行(エルサルバドル)が7月後半からの上昇基調を反転させたきっかけでした。

外務省によると、中米エルサルバドルはGDP270億ドル(約3兆円)、国家予算64億ドル(約7000億円)、外貨準備高29億ドル(約3100億円)の国家で、その規模からすれば暗号資産マーケットに対する影響は短期的には限定的とみられていましたが、結果的に同法施行が調整の始まりだったと言えます。10月には1週余りでビットコインを中心にその下落幅を取り戻した格好となっています。

上昇の背景には、様々なニュースフローがありました。

中国人民銀行による「暗号資産関連サービスの全面禁止」の声明、そして中国恒大集団の破綻懸念といった「中国リスク」が台頭した一方、10月初めには米FRB議長による「暗号資産の規制は必要だが、ビットコインやその他デジタル資産の全面的禁止は考えていない」、米SEC委員長の「ビットコイン先物運用のETF審査に好意的」「米国で中国のような暗号資産禁止はない」といった要人発言や、世界各国当局による中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発、実用実験が相次いで発表された他、国際通貨基金(IMF)や国際決済銀行(BIS)など国際機関によるCBDCへの取り組み報道が目立った週となりました。


民間でも、暗号資産投資を前向きに検討し始めた機関投資家が半数以上にのぼるなど、官民問わず、暗号資産をはじめとするデジタル資産への注目度が過去に無いほど高まっています。BTCのETFが10月にも上場されるのでは?との推測を囃している向きもあった様です。勿論、価格上昇が注目度を一層高めた面はあったと思いますが、暗号資産のショート筋(売り方)のカバー(買戻し、ロスカット)に拍車をかけたとも言えます。

JDR.株式会社で算出しているJDR.Index(ジェーディーアールインデックス)は暗号資産マーケット全体を観察する指標として便利で、同指標は10月1日以降で、約20%の上昇となっています(チャート参照)。

ビットコイン単独では+24%上昇していることもあり、今回の暗号資産マーケットの上昇はビットコインが牽引していることがわかります。

JDR.が個別で格付け(レーティング)しているコインでは、シータ(ティッカー:THETA+32%)、テラ(同:LUNA+28%)の上昇が目立った他、国内暗号資産取引所に相次いで上場するシンボル(同:XYM)に注目が集まりました。

10月2週(10/9~)の注目ポイントを観たい方はこちらからご覧いただけます。


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※本資料は、暗号資産の参考となる情報提供のみを目的としたものです。投資に関してはご自身の判断でなさいますようにお願い申し上げます。本資料は、筆者が各種メディア報道、事業会社アナウンス、要人発言などより抜粋し、作成しておりますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。
また、本資料に記載された意見や見通し等は、今後、予告なしに変更されることがあります。

鳳ナオミ

鳳ナオミ

大手証券アナリストとして10年以上経験後、リスクモデルを駆使する絶対収益追求型運用(プロップ)に従事、ボトムアップとトップダウンアプローチを得意とし年平均+15%以上のリターンを実現。その後オルタナティブ投資、ファンド組成、企業再生に取り組むなど多岐に渡る金融経験を持ち、現在はクリプトの世界に。日本初のデジタルマネー格付け及びインデックスを提供する「JDRpro.」の運用責任者も務める。

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