週明けのビットコインは700万円を再び回復。日本の選挙結果を背景に、ドル円が上昇した部分が大きいのではないでしょうか。

自民党は選挙前の276議席から減らしたものの、単独で国会を安定的に運営に必要な「絶対安定多数」の261議席をギリギリ確保。日経平均株価が700円以上も上昇したことには驚きましたが、絶対安定多数を確保したことで、政局不安が後退したことによる動きといえます。

さて10月のビットコインの月足は、始値から高値までが288万円と過去最大の上げ幅を記録しました。 なお、2番目は2月の269万円となります。この背景には、やはりビットコインETFの承認と、わずか2日で運用資産が1000億円を超えたという歴史的な出来事が大きいでしょう。

9月28日にニッケル・デジタル・アセットマネジメントが発表した調査によると、実に機関投資家の62%が1年内に仮想通貨への投資を開始するとの回答を得たそうです。 

実際に、仮想通貨(暗号資産)調査会社のコインシェアーズによると、10月第3週の仮想通貨ファンドの資金流入量は、調査以来最大となる14億7000万ドルに達したと発表。その99%がビットコインファンドだったそうです。

参考:芝犬VS柴犬の行く末は?

その他のニュースでは、バーガーキングがBTC・ETH・DOGEなどを顧客に配布するそうです。また、アマゾンのAWS部門が仮想通貨人材を募集しているとの報道もあります。「アマゾン×ビットコイン」というキーワードは、以前ビットコインを瞬間的に20万円ほど急騰させたこともあるため、押さえておくべきでしょう。

11月はイーサリアムが強い展開か

さて、筆者が注目している仮想通貨はイーサリアムです。

10月27日、イーサリアムのアップグレード「アルタイル」が実装されました。これ以降、1時間で5ETHほどの焼却でしたが、そのペースが10~11ETHに倍増し、発行量を上回っています。これは、いわゆる「金融引締め」状態になっているといえます。

出所:ultrasound.money

イーサリアムは12月にディフィカルティボム(difficulty bomb)が予定されています。これは、イーサリアムのマイニング難易度を段階的に引き上げ、PoSへの移行のためにPoWを実質的に凍結する仕組みです。

このイベントに向けて、緩やかに史上最高値を更新し続ける値動きが予想されます。