米連邦公開市場委員会（FOMC）、ビットコインＥＴＦの動向、国内初となる暗号資産ファンドの発表など
米国証券取引委員会（SEC）委員長の「ビットコイン先物ETFの審査に前向き」発言から始まった10月の暗号資産マーケットは、結果的にETF（上場投資信託）の承認期待→承認実現と矢継ぎ早に進み、マーケットはこの話題で一色となり、ビットコイン価格は約760万円（67000ドル）まで上昇し史上最高値を更新。併せて暗号資産全体の時価総額も史上初の300兆円超えを示現した。
一般投資家に暗号資産投資の機会を提供するルートとなるETFは、過去、いくつもの投資会社や資産運用会社からの上場申請がなされていたが、審査の延期、判断の先送りが繰り返され、当初11月～12月に審査期限の到来が予定されていた。10月での承認は結果的にサプライズだったといえよう。
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| 注目度＊ | 主な注目タイムテーブル | コメント | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★ | 11月01日 | GMOフィナンシャルホールディングス(JQ7177)決算発表 | 傘下に暗号資産取引所のGMOコインを擁している。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★ | 11月01日 | 米10月ISM製造業景況指数(日本時間23:00) | 全米供給管理協会(ISM)が企業の購買担当者へのアンケートを基に作成する製造業の景況感を示す指数。9月は2カ月連続の上昇で、需要は堅調だが、深刻な供給制約（サプライチェーンリスク）も続いている。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★★★★ | 11月01日 | BTC採掘難易度調整日(3:00見込み) | 採掘速度(ハッシュレート)と合わせてブロックの生成量目安の計算(平均して10分に1回になるように調整)。2週間に1度採掘難易度を変更。過去2週間の平均が10分より短ければ難易度を上げ(値を下げ)、逆に長ければ難易度を下げる(値を上げる)。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★ | 11月02日 | LAブロックチェーンサミット2021 | 〜4日まで：オンライン。 ブロックチェーンへの投資、構築に重点を置いたカンファレンス。 |
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| ★★★★★ | 11/03 | 米連邦公開市場委員会（FOMC）による政策金利発表（日本時間27:00） | 米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会（FRB）が定期的に開く、金融政策の最高意思決定会合。各国の金利や政策方針などにも大影響を与える重要な指標。テーパリング（量的緩和の縮小）に着手する可能性との見方が多い。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★ | 11月04日 | 米電子決済大手スクエア（ティッカー：SQ） 決算発表 | BTC保有で知られるテスラやマイクロストラテジーと同様にBTC保有者の1社。第2四半期ビットコイン関連事業による総収益は27億2,000万㌦。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★ | 11月04日 | アトランタビットコインカンファレンス | 〜06日まで。開催地:ジョージア州 コミュニティの構築と教育推進、開発者サポートを目的とした草の根的なビットコインイベント。 |
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| ★★★★ | 11月05日 | 米10月雇用統計(日本時間21:30) | 世界中の投資家が最も注目する経済指標。株式、債券(金利)、為替に影響。9月の非農業部門雇用者増加数は、事前予測前月比+50万人に対して+19.4万人増と2か月連続の大幅な下振れ。10月結果に関わらず、11月に向けてのテーパリング開始に影響しないとの見方多い。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★ | 11月06日 | ビットコインデー | 開催地：カンザスシティ 業界の専門家が集まり、ビットコインコミュニティの強化、教育を提供する会合 |
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| ★ | 11月07日 | ブレークポイント | 〜10日まで。開催地：リスボン ソラナ（ティッカー：SOL）に関する会合 |
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| ★ | 11月09日 | 米暗号資産取引所コインベース（ティッカー:COIN）決算発表 | 米ナスダック市場に初めて上場した暗号資産取引所大手。全世界で6,800万人以上のユーザーを抱える。2021年8月19日に日本でも国内取引所を立ち上げサービス開始。暗号資産取引手数料が収益の柱。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★ | 11月09日 | リップル スウェー グローバル 2021 （ティッカー:XRP） |
〜10日まで。 「送金の未来」に関する議論を予定 |
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| ★★ | 11月10日 | 米10月消費者物価指数（ＣＰＩ）(前月比) | 8月はやや減速していたが、9月は再び13年ぶりの高水準に。インフレ懸念、テーパリング議論の発端となった指標。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★ | 11月11日 | GMOインターネット(東証1部9449)決算発表 | インターネット関連事業、暗号資産事業を担うGMOグループの中核会社。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★ | 11月11日 | 楽天グループ(東証1部4755)決算発表 | 傘下に暗号資産取引所の楽天ウォレットを擁している。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★★★ | 11月11日 | ポルカドット、第1回パラチェーンオークション実施 | 〜18日まで。ティッカー：DOT 「リレーチェーン」と「パラチェーン」で構成されるポルカドットのパラチェーン枠をどのプロジェクトが使うかを決定するためのオークション。DOT保有量が最も多いプロジェクトがパラチェーンに選出される。複数のオークション開催（最終22年3月10日）の第1回目。 |
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| ★ | 11月11日 | デモクラシー4all | 〜12日まで。開催地：バルセロナ ブロックチェーンテクノロジーがガバナンス（統治・支配・管理）全般をどのように改善できるかを議論する会合 |
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| ★ | 11月12日 | リミックスポイント(東証2部3825)決算発表 | 傘下に暗号資産取引所のビットポイントジャパンを擁している。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★ | 11月12日 | フィスコ(JQ3807)決算発表 | 傘下に暗号資産取引所のZaifを擁している。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★★ | 11月12日 | オーエムジーネットワークトークン（ティッカーコード：OMG）のエアドロップ実行 | エアドロップとは、暗号資産を無料配布すること。認知度向上などキャンペーン的な意味合いで行われる。今回はOMG保有者向け（スナップショットは、日本時間11-12 09:00以降）にボバトークン(ティッカー:BOBA)を配布 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★ | 11月14日 | ブロックチェーンエコノミーエキスポ | 〜15日まで。開催地：ドバイ ワールドエキスポの一環として開催され、40,000人以上の訪問者、300の出展者、4,000の企業、70のNFTアーティストなどの暗号資産コミュニティが集まる会合 |
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| ★★★★ | 11月15日 | BTC採掘難易度調整日(3:00見込み) | 採掘速度(ハッシュレート)と合わせてブロックの生成量目安の計算(平均して10分に1回になるように調整)。2週間に1度採掘難易度を変更。過去2週間の平均が10分より短ければ難易度を上げ(値を下げ)、逆に長ければ難易度を下げる(値を上げる)。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★★★★ | 11月15日 | ビットコイン 「Taproot」アクティベート予定日 |
拡張性やプライバシー強化など利便性の向上が見込まれる大型アップデート。注目度は高いものの、実装イベントとしては織り込み済みで、遅延や中止でもない限り影響は限定的。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★ | 11月15日 | デジタルアセットサミット2021 | 〜16日まで。開催地：ロンドン 資産運用会社と金融サービスの専門家を対象とした会合。 |
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| ★ | 11月16日 | ブロックチェーンウィーク2021 | 〜20日まで。開催地：ローマ ブロックチェーンと暗号通貨に関するイタリア最大のイベント。 |
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| ★ | 11月16日 | エルサルバドル・ライトニングサミット | 〜18日まで。開催地：エル・サルバドル エルサルバドルにおけるビットコインカンファレンスで、ビットコインの利用を促進・強化することを目的としている |
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| ★ | 11月22日 | エンクリプト バース ドバイ2021 | 〜23日まで。開催地：ドバイ 多くのNFT（非代替性トークン）スピーカーが集まる、UAE政府が協賛する会合。 |
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| ★ | 11月24日 | アイオーエストークン（ティッカーコード：IOST）のエアドロップ実行 | エアドロップとは、暗号資産を無料配布すること。認知度向上などキャンペーン的な意味合いで行われる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★★★ | 11月27日 | CMEのビットコイン・オプション、ビットコイン先物SQ(日本時間1:00） | ビットコイン先物は、2017年12月に米シカゴ・オプション取引所(CBOE)と米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)に上場、2019年9月に米インターコンチネンタル取引所(ICE)で取引が開始。CBOEは2019年6月に取引中止。Bakkt(バックト)はICEが設立したデジタルアセットプラットフォーム。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| ★★★ | 11末まで | SBIホールディングス（東証1：8473）が国内初の暗号資産ファンドを立ち上げ（見込み） | 富裕層を対象とした匿名組合ファンド。11月を目処に募集開始（投資金額は100～300万円程度）。ファンド規模は最大で数百億円規模となる可能性。ビットコインやイーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュ、ライトコインなど少なくとも５種類の暗号資産を組み入れるとされる（出所：ブルームバーグ） | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
＊注目度は暗号資産マーケット全体に対する影響度、5段階で判定。★★★★★が最も高い。
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