2月4日にロシアのアントン・シルアノフ財務大臣が、仮想通貨(暗号資産)を禁止するのではなく規制する方向性であるという財務省の考えを首相へ書簡で伝えたという報道がありました。さらに、2月11日までに規制シナリオの草案が出てくるという噂も流れました。
そのニュースで大きく上昇したであろう仮想通貨ですが、その後にロシア政府がロシア中央銀行と今後の暗号通貨の取り扱いについて合意したと伝わりました。2月18日までに、法案を作成する予定であるとのことです。
参考:ロシア、条件付きで暗号通貨容認か。18日までに法案作成予定
ロシアでは、中央銀行が仮想通貨反対とされていたようですが、その状況が180度変わったこととなります。元々、プーチン大統領はマイニングには賛成だったようですし、財務大臣の書簡が法律を変える決定打となったのでしょう。
現地メディア(kommersant)によると、ロシアでの仮想通貨の扱いはデジタル金融資産(DFA)ではなく、通貨に類似したモノとして分類されるようです。そして、先週の報道のとおりに、所有や取引は禁止されない方針となる模様です。
このニュースを受けてか、500万円を回復し達成感からか反落気味だったビットコインは、490万円台から反発。時価総額上位のほぼ全ての仮想通貨が上昇している強い相場となっています。
一段高が期待される状況ですが、恐怖指数とも呼ばれる(VIX)は20以上で推移しています。
また、現在米国では暗号資産ウォレットの規制案が進んでおり、さらに2月15日には米上院でステーブルコインに関する公聴会の開催が予定されています。そのため、その日へ向けたポジション調整も考えられます。
また、毎月発表される米消費者物価(2月は今夜22時30分)の日に、ビットコインが短期的なピークを打つ傾向にあります。
高値追いをする場合は、このあたりのイベントの結果をにらみながらのトレードが良いのではないでしょうか。