週末から週明けにかけて仮想通貨(暗号資産)相場は強い動きとなっています。
背景には、ロシアとウクライナの協議進展情勢への期待が高まっていることが挙げられます。
またドル高が進み、ドル円は2016年2月ぶりとなる120円台に乗せてきています。これが、ビットコインの対円レートを押し上げる要因となります。
金曜日の日銀総裁会見では、黒田総裁は円安を止めるような発言は行いませんでした。
米国側を見ても、バーキン米リッチモンド地区連銀総裁やパウエルFRB議長などから、経済状況次第では5月にも0.50%の利上げがあり得ることが示唆されました。この発言を受けて、連休明けの東京市場でドル買いが進みました。
主要仮想通貨をみると、イーサリアムやバイナンスコイン、エイダコインなどは3月の高値を突破しており、上昇トレンドが加速する展開となっています。
ビットコインの週足と月足をみると、400万円で底を打った形状となっています。陽線も長くなってきており、売買代金も増加。上昇トレンドが加速する典型的なチャート形状となっています。
堅調な上昇トレンドを形成
相場の節目を、トレーディングビューの出来高プロファイルで見ておきましょう。価格情報はビットフライヤーとなっています。
▼ビットコイン4時間足チャート
出所:トレーディングビューの出来高プロファイル 出来高取得期間:3月1日~3月22日
出来高が大きくなっていた490万円の節目を上抜けていることが分かります。
ここから上の目立った節目は3月2日の522万円、その上は2月10日に付けた531万円となっています。悪材料が出ない限りは、インフレヘッジとして買われ続ける堅調な相場が継続しそうです。
また過去の月別騰落率を見ると、過去5年間で4月は大きく上昇しやすい傾向にあります。昨年は、コインベースの上場日に707万円という当時の史上最高値を記録しました。
そのため、ここから1カ月程度のビットコイン相場の先行きは、非常に明るいといえそうです。