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原油100ドル回復、ビットコイン市場への影響は?

筆者: 松田 康生

ポイント

・4万ドル割れで下げ渋る
・米CPIはMIX、Buy the Fact気味に米金利低下(債券買戻し)
・その後、原油価格が上昇、米株下落でBTC連れ安
・インフレ懸念は増しており、BTCにはポジティブ

昨日のBTC相場

昨日のBTC相場は安値圏でのもみ合い。一昨日から昨日未明にかけて4万2000ドル(約530万円)台から3万9000ドル(490万円)台まで大きく値を下げると、その後は、4万ドル(約515万円)台まで値を戻すも、再び3万9000ドル台に値を下げた。

BTCは、米長期金利上昇、ドル高、米株に押され4万1000ドル台半ばにある50日移動平均線を割り込むと、ロングポジションの清算を巻き込み大きく値を下げた。

4万ドルを割り込んだ水準でサポートされると、それまで下げていた原油価格が上昇に転じたことや、米CPIを前に大きく売られた反動もありやや買い戻し気味に推移した。

注目の米CPIは前年比+8.5%と予想(+8.4%)を若干上回ったが、コアの前月比が+0.3%と予想(+0.5%)を下回るMIXな内容だった。これを受け、それまで上昇していた米長期金利がBuy the Fact気味(債券買い=金利低下)に急落、これを好感した米株高もあり、BTCは4万ドル台半ばまで上昇した。

しかし、OPECが月例報告で増産に後ろ向きな姿勢を示すと、原油価格がさらに上昇。これを嫌気して米株が値を下げると、BTCも4万ドルを再び割り込んでいる。


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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。

松田 康生

松田 康生

楽天ウォレットシニアアナリスト|東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通

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