こんにちは。
菅原文太です。
昨日夕方、コインチェックからLSK、FCTの出金、売却再開の発表がありました。
前回の再開発表から10日経ちました。ようやく再開第二弾ですね!
前回記事:コインチェック、NEM補償および一部仮想通貨再開の発表!
では、早速内容をまとめていきましょう。
一部仮想通貨の出金、売却再開のお知らせ(LSK、FCT)
相場への影響について
おわりに
1.一部仮想通貨の出金、売却再開のお知らせ(LSK、FCT)
以下抜粋。
再開日時:2018年3月22日(順次)
再開機能:一部仮想通貨の出金、売却(入金、購入は対象外となります)
出金再開対象仮想通貨:LSK、FCT
売却再開対象仮想通貨:LSK、FCT
◇注意点
・本件は出金(送金)・売却に関する発表であり、入金、購入は対象外である。
・顧客資産保護の観点から、以前の申請はすべてキャンセル扱いにした。送金の場合はもう一度申請操作が必要。
・出金再開に伴い、ネットワーク混雑が予想される。状況によっては送金手数料が変更となる場合あり。
前回同様、発表内容を元に一覧化してみました。赤字部分が今回発表された箇所です。
通貨名 | 購入 | 売却 | 入金 | 出金 | 備考 |
JPY | - | - | 〇 | 〇 | 残高にNEM補償金が反映される |
BTC | 〇 | 〇 | - | 〇 | 3/12出金再開。売買は以前から可能 |
ETH | 不可 | 〇 | - | 〇 | 3/12発表 |
ETC | 不可 | 〇 | - | 〇 | 3/12発表 |
LISK | 不可 | 〇 | - | 〇 | 3/22発表 |
FCT | 不可 | 〇 | - | 〇 | 3/22発表 |
XMR | 未定 | 未定 | 未定 | 未定 | 未定 |
REP | 未定 | 未定 | 未定 | 未定 | 未定 |
XRP | 不可 | 〇 | - | 〇 | 3/12発表 |
ZEC | 未定 | 未定 | 未定 | 未定 | 未定 |
XEM | 不可 | 不可 | 不可 | 不可 | 3/12発表 88.549円×当時保有分をJPY残高に反映 |
LTC | 不可 | 〇 | - | 〇 | 3/12発表 |
DASH | 未定 | 未定 | 未定 | 未定 | 未定 |
BCH | 不可 | 〇 | - | 〇 | 3/12発表 |
匿名通貨が抱える問題点
一覧表の黄色塗り部分は未発表の通貨ですが、この4つのうちXMR、ZEC、DASHの3つは「匿名性が高く、悪用リスクがある」という理由から今後上場廃止の可能性があるそう。
ただ、ニュース元によりますと、顧客保有分について「一定額で買い取るか、厳格に本人確認したのち出金対応」と書いてあるので凍結とか没収とか、そういう最悪の事態は無さそうです。
もしコインチェック側に買い取られるパターンになったら、XEMのようにいつ時点の価格で補償するかで揉めそうです・・・。
参考:コインチェック、匿名通貨扱い中止=3種類、資金洗浄を懸念
2.相場への影響について
発表から一夜明けましたが、体感として大きな影響はほとんど無かったと思います。
下記チャートを見て昨日の18時と今朝下落しているのは、今回の再開が引き金ではなく「世界最大の取引所バイナンスが日本の金融庁から受けた警告」によって、ビットコインが急落した事が最も大きな原因の1つだと考えます。
なぜなら、この時間帯はLSKやFCTだけでなく他のアルトコインも同様に下落しているからです。
◇LSK/円、FCT/円 60分足チャート
ビットコインが昨夜と今朝に急落。他のコインもビットコインに合わせるように下がっている事から、LSKとFCTが引き金ではない事が分かる。
バイナンスの話はまた違う話題になるので深掘りしませんが、問題解決に向けて双方で話し合い中との事ですので、その結果待ちになりそうですね。
3.おわりに
コインチェックは昨日のアルトコイン再開の発表と共に、金融庁に業務改善報告提出の発表も出しています。(ちなみにテックビューロやGMOなども昨日提出している)
報告は2月の提出に続き二度目で、報告内容には「内部体制の見直し」や先ほどの匿名通貨の問題点で挙げた「匿名通貨の取り扱いをやめる意向」が盛り込まれているようです。
(上場廃止の現実味を帯びてきた感じですね。)
結局どうなるのかは分かりませんが、色々なパターンを想定して身構えておくと良いですね。
G20が終わりすっかり「もうビットコイン上がるしか無いだろう!」と気を抜いている方も多いと思います。
今月も残すところ後一週間ですが、まだバイナンスや匿名通貨の行方など、相場影響ありそうな悪材料が転がっています。伏兵に気を付けて投資していきましょう。
それでは。
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。