ポイント
・高値更新後、20,000ドル台に反落
・日銀の政策変更見送りで円安、円建てBTC価格は上昇
・暗号資産関連株の反落で21,000ドル割れ
・調整色が強まるが、強めのサポートが多く、下値も堅そう
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は反落。再び2万1500ドルを抜け、年初来安値を更新した。その後は2万1000ドル(約270万円)を割り込んだ。また、ドル円相場が上に行って来いの展開となった影響で、円建て価格は270万円近辺から一時280万円台に上昇、260万円近くに反落している。
BTCは、米国の3連休明けとなる火曜日に21,500ドルを一時上抜け、FTX破綻による下げの全戻しに成功したが、米株市場が下げて始まったため反落。しかし、コインベースなど暗号資産関連株が堅調だったこともあり底堅く推移していた。
昨日朝方、コインデスクやグレイスケールを傘下に持つDCG(Digital Currency Group)が同じく傘下のジェネシス・グローバル・トレーディングの経営危機を受け、配当を一時停止するとの報に、BTCは若干上値を重くした。
YCC(イールド・カーブ・コントロール)を巡り注目の日銀政策決定会合で政策変更が見送られたことで、ドル円が大きく買い戻されると、円建てのBTC価格が270万円近辺から280万円台に上昇、黒田総裁会見後、ドル円が元の水準に戻ると円建て価格も反落した。
米株オープン前に再び年初来高値を更新したが、予想より弱かった米小売売上高を受け米株が続落、上昇して始まっていた暗号資産関連株も下落に転じると、BTCも値を下げ始め、21,000ドルを割り込んだ。
その後、20,000ドル台半ばから21,000ドル台に反発したが、香港に拠点を置きロシア語サイトなどを運営する交換所BitzlatoのCEOがマネーロンダリングの疑いで米当局に逮捕され、ジェネシスが破産申請の準備をしているとのBloombergの報道もあり、上値の重い展開が続いている。
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