仮想通貨(暗号資産)の時価総額で10位以内をキープしているリップルは、国際送金をスムーズにするために開発されました。
しかし2020年12月以降、リップル社は米国証券取引委員会(SEC)と法廷闘争を続けており、今後どうなるか不安視している個人投資家は多いのではないでしょうか。
当サイトのコラムニストである、楽天ウォレットシニアアナリスト松田康生氏は「訴訟終結の見通しが立ったことを受けてXRPの価格が昨年11月の高値を更新した」とレポートしています。
今回は、リップルの裁判の現状や、今後の値動きや予想についてまとめました。
リップル裁判とは?
2020年12月に米国証券取引委員会(SEC)が、リップル社を証券取引法違反で提訴しました。
・SECは「仮想通貨XRPには証券性があり、届け出のない証券を発行・販売したことで、違法な手段で資金集めをした」としている
・リップル社はSECの主張を否定
・提訴から2年以上経つが今だ決着つかず
リップル裁判の現状
訴訟は、現在最終局面に入っています。
・2022年9月 米SECとリップル社はニューヨーク連邦地方裁判所に略式判決の申し立てを行う
・2022年12月2日 米SECとリップル社が略式判決の動義書に対する回答を提出
●略式判決とは?
正式な裁判をせず、書面の情報だけをもとに判決を下すこと
裁判が価格に影響するシナリオ
リップル社が勝訴すれば、多くの専門家はXRPが2.5ドル(約320円)に値上がりすると予想しています。
・リップル社が敗訴すれば価格上昇は見込めない
・仮想通貨情報サイトDigitalCoinPriceは、2025年末には0.87ドル(約111円)になると予想
※ドル円128円で計算
いつリップル裁判は終わるのか
XRP相場を大きく左右するであろうリップル裁判はいつ頃終わりを迎えるのでしょうか。
2023年1月、リップル社のCEOであるブラッド・ガーリングハウス氏は「SEC訴訟が今年の上半期に解決される」と発言しています。
いわゆる仮想通貨バブルであった2018年1月に400円を付けた水準にXRPが近づく日は、そう遠くないのかもしれません。