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今さら聞けないブロックチェーン!ビットコインとイーサリアムのブロックチェーンの違いを紹介

筆者: FinAlt

 

仮想通貨を可能するブロックチェーン・テクノロジーは、一言で説明できないほど奥の深い技術です。同じ仮想通貨でも、そのシステムデザインは大きく異なることもあります。

今回はそんなブロックチェーンのシステムの違いを、仮想通貨TOP 2のビットコインとイーサリアムを用いて詳しく解説していきたいと思います。

ブロックチェーンを簡単におさらい

ブロックチェーンとはインターネット上にあるすべての取引が記録されている台帳です。簡単にいうとネット公開されている「取引記録のノート」です。

一定の取引がなされるとその記録がブロックに格納され、承認されると過去のブロックとチェーンでつながり、また新たな取引ブロックが生成されます。

中央で一台のコンピューターで管理するわけでなく、複数のコンピューターで管理し、ネットワーク上に取引記録が公開されているため、誰もが情報を参照できます。

また、公開鍵暗号方式が採用されており、データを暗号文に変更して送受信するため、情報が盗み見されることもないことから、特徴としては「非中央集権」、「透明性」、「セキュリティ体制」の3つが挙げられています。

ビットコインとイーサリアムのブロックチェーンの違い

(1)方向性

ビットコインは世界中どこにいても使用できる、決済のための通貨として2009年に生まれました。インターネット上で円やドルといった法定通貨よりも「公正公平に安く素早く」決済・送金できる「通貨としての地位の確立」を目指しています。

一方イーサリアムのブロックチェーンは、ビットコインのブロックチェーン概念の「非中央集権」に注目し2014年に生まれました。従来実現が難しかった分散型のシステムづくりに活かされるような、「開発プラットフォームの実現」を目指しています。

決して通貨としての地位の確立を目指しているわけでなく、新たな分散型のサービスがイーサリアムのブロックチェーンを活用し、開発されていくことを期待しています。

(2)ブロックサイズ

ビットコインのブロックチェーンでは、各ブロックに格納できるデータ容量が1MBと決まっています。

一方でイーサリアムのブロックチェーンには、「Gas」というその名の通り作業を行うための燃料があるのですが、その燃料がなくなりガス欠になるまでデータを格納できます。

取引の内容によってデータ格納量が変動することがポイントです。

(3)主な取り扱いデータ

ビットコインのブロックチェーンは決済手段としての機能を果たしているので、取引データのみが格納されています。

一方、イーサリアムのブロックチェーンは取引データに加えて契約情報も格納しています。契約情報は半永久的に保存・公開され、ネットワーク状で自律的に契約が履行されるようになっています。

これを「スマートコントラクト」と言いますが、仲介者がいなくとも個人・企業間で簡単に契約し、自動的に契約内容が履行できる画期的な機能になっています。

スマートコントラクトは、「トラストレス(信用を必要としないこと)」な関係を実現できるため注目を集め、これを利用した様々な分散型サービスがイーサリアムプラットフォーム上で生まれ始めています。

(4)ブロック生成時間(マイニング所要時間)

ビットコインのブロックチェーンではおよそ10分で取引が承認され、新たなブロックが生成されるよう、マイニングの難易度が調整されています。

この理由は、「フォーク」と呼ばれるマイニングが同時に起きた際にチェーンが分岐する現象を避けるためです。

 

一方でイーサリアムのブロックチェーンは、約15秒でマイニングが完了するようになっています。この理由は開発のためのプラットフォームを目指しており、より素早く取引を承認できるように設計されているためです。

(5)メインチェーンの決定方法

ビットコインのブロックチェーンではまれにマイニングが同時に終わることがありますが、この場合一旦はどちらのブロックも承認されます。その後、それぞれのブロックの後ろにブロックをつなげていき、最終的に長かった方に報酬が支払われるようになっています。

原則2連続同時に計算が起こることは確率的になく、一般的に6ブロック先に認証されたチェーンが「正しい」ものになります。つまり「最も長いチェーン」がメインチェーンになります。

 

一方でイーサリアムは約15秒で取引が承認されるので、非常に頻繁にマイニングが同時に終わり、ブロックチェーンの分岐が多発します。

また、マイニングに一度成功すると、その情報を一度ノードに伝えるのですが、この伝達中にさらに次のマイニングを始めることができ、連続でマイニングが成功する確率が高まりどんどん寡占化されるようになっています。

 

この分岐と寡占化を解決するために、uncleとnefhewという分岐したチェーンにも一部報酬を与える仕組みを導入し、マイナーのマイニングへのモチベーションを刺激し寡占化を防いでいます。

そして分岐したチェーンの中で「最も計算量の蓄積が多いチェーン」がメインチェーンになるように設計されています。

 

以上がビットコインとイーサリアムのブロックチェーンの主な違いになります。

普段通貨としてのビットコインとイーサーをご存知の方は多くいらっしゃると思いますが、それぞれのシステムに大きな違いがあることをご理解いただけたでしょうか?

また、今回のケースに限らず、「ブロックチェーン」には、それぞれのプロジェクトに合ったいろいろなデザインがあり、とても奥が深いテクノロジーとなっています。

 

<本記事ご協力>

ビットコインなどの仮想通貨をまとめたメディア『FinAlt』が提供

finalt

 

 

FinAlt

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「FinAlt(フィナルト)」はアルトデザイン株式会社の運営のもと仮想通貨相場情報・ICOに関するニュース・ブロックチェーンに関する仮想通貨総合メディアです。仮想通貨業界のリーダーや専門家による分析、専門家による寄稿やインタビューにも力を入れ鮮度の高い情報を発信します。

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