ビットコインのマイニングは、あらゆる仮想通貨(暗号資産)のマイニングの中でも難易度が最も高く、それでいて最も高い報酬が期待できます。マイニングの競争においてはマシンスペックがとても重要なので、マイナーたちは高性能マシンを揃えてビットコインのマイニングをしています。
そんなビットコインマイニングの世界に、2024年1月新たな最強マシンが登場します。マイニング業界で話題となっている新型マシン、「Antminer T21」についての解説をしたいと思います。
ハッシュレートは190TH/sで最強クラス
マイニングマシンの性能は、ハッシュレートで評価します。単位は、TH/s。1秒間あたりにどれだけの計算ができるかを示しています。TH/sは1秒間に1兆回の計算ができるという意味です。
2024年1月に登場する最強マシン「Antminer T21」は、計算能力が190TH/sです。なんと、1秒間に190兆回の計算ができるモンスターマシンです。ビットコインなどが採用しているPoW(プルーフ・オブ・ワーク)のアルゴリズムであるSHA256に準拠しているため、ビットコインだけでなくビットコインからフォーク(派生)した銘柄であるビットコインキャッシュやビットコインSVなどのマイニングも可能です。
価格は550万円程度になる見込みです。日本の電気代を考えると、この最強マシンを使ってもなかなか元が取れないかもしれませんが、今後さらにビットコインの価格が上昇すると「安い買い物」になるかもしれません。
競合のMicroBTも最強マシン「M60」をリリース
先ほどの「Antminer T21」は、中国系のマイニングマシンメーカーであるビットメイン社が開発、販売するものです。このビットメイン社の競合として知られるMicroBTも同レベルの最強スペックを誇る「M60」をリリースしており、こちらでも同様の性能によるマイニングが可能です。
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