ポイント
・週末は4万3000ドルを挟んでもみ合うも、今朝方4万2000ドル台前半に失速
・非常に強い雇用統計受け、ドル買いのBTC売りと株高のBTC買いが交錯
・ETFフローは6営業日連続プラス、GBTC売り圧力も後退
・今朝のパウエル議長のTVインタビュー受け、3月利下げ織り込みは1割台へ
昨日のBTC市場
週末のBTC相場は上値の重い展開。4万3000ドル(約640万円)を挟んで高値圏でのもみ合い推移が続いたが、未明から今朝方にかけて4万2000ドル(約625万円)台前半に値を落としている。FOMC後のパウエル議長会見を受けて3月利下げの織り込みが後退する中、BTCは木曜日に一時4万2000ドルを割り込んだが、ETFへの資金流入が順調で、GBTCからの流出も低下するなか金曜日には4万3000ドルを回復した。
注目の米雇用統計は非農業部門雇用者数(NFP)が35.3万人と予想18.5万人を大きく上回り、前月分も21.6万人から33.3万人に上方修正される非常に強い内容だった。ドル買いの流れを受け、BTCは4万2000ドル台半ばに値を落としたが、景気の強さを好感し米株が史上最高値を更新する中、BTCは切り返し4万3000ドル台半ばに反発した。この一連の値動きで、ドル建てのBTC価格は上下に行って来いだったが、ドル円が2円以上円安に振れた影響で円建ての価格は645万円近辺に上昇した。
週末に入ると、2月3日のETFへの資金流入は8000万ドルとまずまずで、GBTCからの流出も1450万ドルと減少傾向が確認される中、BTCはしばらく4万3000ドル近辺で底堅く推移した。しかしLPLという米独立系フィナンシャル・アドバイザーのプラットフォームでのETF取り扱いが審査の都合で遅延していることや、レンディング企業ジェネシスの破綻処理でGBTC14億ドルを含む16億ドル分のファンドの処分が申請されたこともあり、徐々に上値を重くすると、CME先物オープンに向け失速、4万2000ドル台前半に値を落とした。
今朝方のパウエル議長のTV出演のインタビュー内容が公開され、3月利下げの織り込みが1割台に低下したことも相場の重しとなったか。
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