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ビットコイン半減期を過ぎて、今後マイナーの大量撤退はあるか

筆者: JWマイニング

2024年4月に、ビットコインは半減期を迎えました。これをもって1ブロックあたりのマイニング報酬は6.25BTCから3.125BTCに半減しました。これによる影響は多方面から論じられていますが、今回はビットコインマイナーたちはどう動くのか?「半減期=労力は同じなのに報酬が半分」ということでマイナーが大量に撤退するような事態は起きるのでしょうか?

半減期をこなしたビットコイン相場をにらみつつ、今後ビットコインマイナーに起きそうなことを展望してみたいと思います。

ハッシュ単価は低下、2023年10月の水準

ビットコインのマイニングではハッシュ単価が収益性の物差しになります。これは1ハッシュあたりの平均収益のことで、2024年4月のビットコインハッシュ単価は低下しています。これはおそらく半減期の影響で、マイニングの収益性が低下していることを示しています。

2024年4月になった頃のハッシュ単価は0.12ドル程度だったものが、半減期を後には0.07ドル前後。文字通り半減期によってハッシュ単価も「半減」したことになります。

マイニングのコストは依然として高いまま

ハッシュ単価が「半減」した一方で、マイニングに要するコストが「半減」した事実はありません。

電力を大量に消費するビットコインのマイニングではエネルギー価格がコストに反映されるわけですが、依然として原油や天然ガスの価格は高騰したままで、これがマイニングコストを高止まりしたままです。再生可能エネルギーを有効利用するマイナーであれば話は別ですが、ほとんどのマイナーは高コスト体質の中で半減期を迎えたことになります。

半減期後もビットコインの収益性は保たれる

マイニング報酬が半減したものの、ビットコインのハッシュレートにそれほど大きな変化がありません。つまりマイニング競争は依然として行われており、マイナーが大幅に減ったわけではないということです。それに加えて、ビットコインの高値推移は続いており、これが続く限りは半減期を迎えてもマイナーのモチベーションは旺盛なままで、マイナーの大量撤退が起きる可能性は低いでしょう。

ビットコイン価格が高止まりしている理由については当コラムの別記事でも解説しましたが、やはりETF上場の影響は甚大です。ビットコインETFを経由して大口投資家の資金が大量に流入していることからビットコイン現物への買い圧力が強く、これがビットコインの価格を押し上げています。この状況が続く限り、マイナーはビットコインの採掘に血眼になる状況は続くと思われます。

そしてビットコインマイニングの優位性は続き、今後も新たなマイナーが参入してくることでしょう。


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<本記事ご協力>JWマイニングファーム国内自社ビル運営 JWマイニング株式会社


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