ポイント
・6万9000ドルトライに失敗、6万5000ドル台ではサポートされ、上下に行って来い
・WSJのテザー社捜査報道で失速も同社CEOが否定
・イスラエルのイラン攻撃で急落も核・石油施設に被害無く、収束期待も
・第一関門をクリアしたが、本格上昇は来週以降か
昨日のBTC市場
週末のBTC相場は上下に行って来いの展開。金曜日に6万9000ドル(約1055万円)を2度トライするも失敗すると、今度はダブルトップを形成し6万5000ドル(995万円)台に失速。そこから6万8000ドル台に切り返すなど、高値圏でのもみ合い推移を続けた。
BTCはETFフローの復調を受け先週初月曜日に6万9000ドル台に上伸したが、7月29日の高値7万ドルを前に上値を重くすると、米長期金利の上昇を嫌気したリスクオフなどもあり木曜日未明には6万5000ドル近辺まで値を落とした。その後は米20年債入札を通過すると長期金利が低下、テスラの好決算やマイクロソフトのBTC保有株主提案などもあり6万8000ドル台後半に値を伸ばした。
しかし、あと僅かのところで跳ね返されるとデリビットのオプションカットに向けて6万7000ドル台に値を落とした。当初、7万ドルのストライクに引き寄せられる展開を予想していたが、朝方、これに失敗した結果、7万ドルと6万5000ドルのストライクの影響の真ん中付近で期日を迎えた格好か。
その17時を通過すると、今度は24時のCME先物最終取引時限に向かって買い戻しが優勢となり、再び6万8000ドル台後半に値を上げたが、ミシガン大消費者信頼感が強めに出て月曜日の入札を控え米2年、5年債金利が急上昇する中、BTCは上値を重くした。
WSJが米当局がテザー社を捜査していると報じると、BTCは小さなダブルトップを形成し急落、その後、同社CEOが否定すると切り返したが、ネックラインに上値を押さえられた。するとイスラエルがイランを攻撃、BTCは6万5000ドル台半ばに急落したが、軍事目標に限った攻撃で懸念された核・石油施設は標的とされていなかったこともあり反発。イラン外務省の声明も同国の自衛権に言及するものの落ち着いた内容で、今までのところイランが再反撃する兆候もないことから、週明けには6万8000ドル台まで値を戻している。