ポイント
- 12月19日に10万ドル割れ、30日に1万ドルで切り返し、9.9万ドルに回復
- タカ派な利上げ、政府閉鎖問題でトランプ氏の議会掌握に疑義
- 実態はクリスマスや決算期末前のポジション調整か
- 15%程度の下げは健全な調整の範疇、新年度の買いで10万ドルトライか
年末年始のBTC市場
年末年始のBTC相場は下に行って来いの展開。昨年のDaily Report最終稿(12月20日)辺りからの相場を概観すると、19日から20日かけて10万ドル(約1570万円:現レートで換算、以下同じ)を割り込むと、9.2万ドル(1445万円)台で切り返したが、10万ドル手前で上値を押さえられた。クリスマスに向けて再び9.2万ドル台に値を下げるもクリスマス明けに再び10万ドルトライ。しかし、これに失敗すると、年末に一時9.1万ドル(約1430万円)台まで値を下げたが、年始に入ると9.9万ドル(1555万円)台まで値を戻している。
BTCは、マイクロストラテジーの買いや米新政権が就任初日の大統領令での戦略保有開始の思惑もあり17日に史上最高値10.8万ドルを付けると失速。日本時間19日のFOMCで利下げするも次回以降の利下げペースの鈍化を示唆、また債務上限撤廃を巡る駆け引きで政府閉鎖が懸念される中、米株が急落、BTCも9.2万ドル台に値を下げた。
しかし12月6日の安値にサポートされると、つなぎ予算が可決、政府閉鎖回避を好感し10万ドルをトライするも失敗、クリスマス休暇前のポジション調整もありETFフローが4営業日で15億ドルの流出となる中、再び9.2万ドル台に失速した。
一方、ETHを中心にアルトコインは比較的底堅く推移したこともありクリスマスイブにはBTCもショートカバー気味に反発したが、10万ドルにあと一歩のところで上値を押さえられた。
クリスマス明けも上場企業の購入が相次いだが、肝心のETFフローが冴えず、オプションのストライクの影響もありBTCは9.5万ドル近辺でのもみ合い推移を続けた。
年末には期末を控えたポジション調整気味の売りもあり、一時9.1万ドル台に値を下げたが、11月27日の安値にサポートされ下げ渋ると、年初の買いへの期待感もありじりじりと値を戻す展開。
フロリダのトランプホテル前でテスラ車が爆発した影響もあってか、年初の同社株が失速、BTCの上昇も一服したが、モルガンスタンレーがE-Tradeへの暗号資産取引追加を検討しているとの報やマイクロストラテジーの20億ドルの新株発行計画などもあり、3日のETFフローは9億ドルを記録、相場も99,000ドル台に値を戻している。
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