ビットコイン急騰へ

仮想通貨市場の出来高が薄いところを狙われた事件が発生しました。

ビットコインレバレッジ市場で最大の取引所であるBitMex。本日、同取引所のメンテンナンス時間を狙った仕掛け的な買いが入りました。Bitfinexでビットコインを買い上げて、BitMexのトレードが再開すると同時にショートのストップハンティングを狙うというものです。

この影響でBitMetのメンテナンス入り時間であった10時を過ぎた後にビットコインが急騰、一時75万円を超えました。

各取引所で高値がバラバラとなっており、BitMex以外の取引所でもショートポジションの強制決済が入ったと思われます。

売り持ち越しは焼き尽くされたと言ってとよいでしょう。

あわせてBTC建てで連動しているアルトコインの価格も異常な値をつけています。

おそらくアルトコインショート勢も潰されたのでしょう。取引所のメンテナンス時にはこういったリスクがあるので危険です。

ひと昔前、海外のFX会社でも何度か目撃されているストップハンティングは業者側で流行った手法です。

仮想通貨取引所も例外ではないということが改めて感じさせられました。経験者ならプラスになるように対応できるのですが、ビットコインから相場に入った投資家や、まだ投資経験の浅いプレイヤーからすれば意味がわからない事象でしょう。

今後もこういったイレギュラーな相場を何度も目にすると思いますが、この事件を参考例として冷静に対処できるようにしておいてください。

さて、ここから直近の値動きを予想していきます。

ビットコイン(BTC/JPY)1時間足チャート分析

出所:GMOコイン

 

1時間足チャートです。

レジスタンスラインとなっていた72万3000円を越えて大きく上昇しました。

次は72万3000円のラインでの買い指値がたまりますので、72万5000円や72万6000円などといったスプレッドも考慮にいれた買い指値を置いておいたほうが良いでしょう。

このまま上昇をしていった場合は、80万円近辺がターゲットとなりそうです。

ビットコイン(BTC/JPY)日足チャート分析

 

出所:GMOコイン

 

次に日足チャート分析です。

日足ベースではリバース・ヘッドアンドショルダーが完成となりました。こうなると、73万円前後がネックラインとなりそうです。

いずれにしても72〜73万円は堅いサポートラインとなる可能性が高いといえます。

まずは、この最初の押し目をしっかりと拾っておきたいところです。

RCI26も再び上に向き始めておりますので、ボトム圏からの上昇は上昇トレンドが長続きしやすい傾向があります。

テクニカル的には日足ベースでも上方向に試す力が強めにかかりそうです。

ただし、注意点は今週の木曜日で、SECのプロシェアーズのビットコインETFの承認期限が締切り日となっております。

遅くとも日本時間の24日早朝から午前中までに結果が出ていると思いますので、その際にはビットコインが大きく動きそうです。

おそらくCBOEのビットコインETFの認可が見送りになったことを踏まえると、今回のプロシェアーズの認可も見送りになる可能性が高いでしょう。

参考:ビットコインは再び今年最安値の更新なるか!?

プロシェアーズは中堅どころの投資信託ですし、米国のSECもお役所です。

そう簡単にビットコインETF第1号の称号は与えないと思います。

ポジションコントロールには注意して相場に臨んでください。

 

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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。