9月8日にビットコインの大型アップデートが行われました。

以下内容をはじめ、様々な面から改善が行われています。

  • ・新言語の追加
  • ・オフライン取引機能であるPSBTの導入
  • ・データ処理能力の向上

ビットコインは仮想通貨市場の基軸通貨でありながら、送金スピードが遅いなど能力不足が叫ばれてきました。

今回のアップデートでは、それら長年の課題を解決できる可能性を秘めるものとされていました。

それでは、大型アップデート後の値動きと動向がどのようなものになったか見ていきましょう。

ビットコインの値動きについて

9月のビットコインの値動きを見てみると、9月5日に82万円に達したあとに急落。9月9日には68万円となっています。

ビットコイン/円(BTC/JPY)1時間足チャート

 

この値動きを見ると分かるとおり、大型アップデートによる価値の高騰は起こりませんでした。

それよりも、アメリカのストックホルムに上場していたビットコインとイーサリアムのETNの取引停止を受けて下落してしまいました。

参考:米SEC、ビットコインETN等2つの仮想通貨関連商品の一時的な取引停止を決定|ETFとの違いとは

 

以上の事から、人々の関心はおそらくビットコインのアップデートよりも投資対象としてビットコインがどのような位置づけになるかに興味があるのでしょう。

ビットコインの価格に紐付いているアルトコインが数多く存在するため、ビットコインと変わる立ち位置を獲得する仮想通貨が現れるまではこの興味は避けられないのかもしれません。

最近ではリップル(XRP)の高騰でビットコイン市場がにぎわいました。

18日ごろから価格上昇したリップルは、一週間の出来高が1000億円を超えるなど投資家の間で話題に。

中国、韓国からの買いや、日本では10/1にあるリップル社の一大イベントSWELLに向けた買いが入ったと見られており、この動きはビットコインの価格にも大きく影響を与えたようです。

リップルのようなボリュームの大きいアルトコインにイベントが発生すると、いつも市場をけん引しているビットコインであっても、市場占有率はアルトコインに分散してしまう事が分かりました。

アップデート後のビットコインの動向

結論から言えば、アップデート後の最初の話題はマイナスでした。9月18日に、ネットワークが停止する可能性のあるバグを修正していたためです。

バグの内容は、古いビットコインコアを使用して8万ドルの取引を行った場合、ネットワークがクラッシュする可能性があったというものです。

通常、大きなアップデート後は何かとバグが見つかることが多いものの、今回のバグは仮想通貨市場全体に大きなダメージを与えるリスクがあるものでした。

そのため、ビットコインのアップデート後の評価はプラスとは言い難いものになりました。

 

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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。