ビットコインキャッシュは、現状ABC派とSV派に分かれており、ハッシュ戦争を繰り広げています。
市場全体を巻き込んだうえでビットコインキャッシュのハードフォークをきっかけとしたこの争いは、いまだにいつ終わるのかは不明のままです。
そして、ビットコインキャッシュのハッシュウォーの主要人物の中でも今回は、ロジャー・バー氏について焦点を当てていきましょう。
ビットコインの神様ロジャー・バー
ロジャー・バー氏は、ビットコインの世界的な普及に最も貢献した人物の一人です。
彼の出身地は、アメリカのカリフォルニア州のサンノゼであり、現在はセントクリストファー・ネイビスの市民権を獲得し、日本にも住居を構えています。
ロジャー・バー氏の経歴について言えば、彼は大学在学中にパソコン関連の事業部MemoryDealersを立ち上げ、ビットコインの世界的な普及を行う以前から富豪でした。現在もMemoryDealersは世界をリードする企業の一つです。
ビットコインの普及が始まったのが、2011年のことであり、スタートアップ企業だったKrakenやRipple社、Bitpayなどに対してほぼ単独で投資していることからビットコインの神様と呼ばれています。
もっとも、ロジャー氏は単純に仮想通貨市場のスタートアップに関われたラッキーな投資家というだけではありません。ロジャー氏は、優れた投資家・経営者であり、彼の優れた戦略によって仮想通貨市場の拡大とビットコインの普及が進んだといえるでしょう。
また、「ロジャー氏」が支持を表明しているのは、ビットコインキャッシュABCであり、「彼」が「ビットコインキャッシュが本物のビットコインである」と発言したというエピソードは非常に有名です。
ロジャー氏がビットコインキャッシュを本物のビットコインと呼んだのは、ビットコインのスケーラビリティ問題が一向に解決される気配がなく、仮想通貨としての将来性に疑問を抱いたことが理由となっています。
彼は現在、ビットコインキャッシュABCの開発に関わると同時に、ニュースサイトでありBitcoin.comを運営しており、特にビットコインキャッシュに関わるニュースのチェックでは欠かせない存在です。
加えて言えば、ロジャー氏の発言や動向は非常に注目されており、ライトコインの創設者であるチャーリー・リー氏と対談を行ったことなど話題性にあふれています。
ロジャー・バー氏は、正式にビットコインキャッシュABCを支持することをBitcoin.comでも表明しており、今後争いに決着がつくまでSVのライト氏と対立していくことになります。ロジャー氏の今度の動向は、要注目だと言えるでしょう。
Twitter:千歳悠@ライター@chitose_haruka
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