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Movement Battle of Olympusハッカソン特集|選りすぐりの10プロジェクトを紹介

2024/10/21 21:25
Crypto Times

10月10日、Movementは6月から開催されていた「Battle of Olympusハッカソン」の選出プロジェクトを発表しました。

ハッカソンには数百のチームが参加し、Movementのテストネットが構築されました。分野はDeFiやNFTやゲームだけでなくAI分野にもまたがり、広範なものとなりました。2,100件の応募の中から、85件のファイナリストが選出されていましたが、今回10プロジェクトが選出されました。

今回の記事では、Movementの簡単な説明から、選出された10プロジェクトを簡単な概要とともに全て紹介していきます。

Movementとは?

Moveベースのモジュラーブロックチェーン

MoveVMの構造|X

Movementは、Move言語ベースのインフラ、アプリケーション、ブロックチェーンを展開するためのモジュール式フレームワークを構築しています。

Movementは、DA用のセレスティア(TIA)を搭載したイーサリアムで初のMoveVMレイヤー2であることが特徴です。AptosとSuiを導入することで、14万TPSを実現し、速度とセキュリティを実現しようとしています。

主力製品として「M1」と「M2」を展開|同一言語でレイヤー1と2を完結

Movement Labsの主力製品として、「M1」と「M2」が挙げられます。M1はレイヤー1技術であり、M2はレイヤー2技術となっています。同じ言語でレイヤー1と2が完結していることが、大きな特徴といえます。

Move言語は、Rust言語をベースとして、Facebook(現Meta社)によって開発された言語です。2019年にLibra(後に「Diem」と改名)という暗号資産が発表され、それに使用される予定の言語でした。

最終的にLibra計画は破棄されましたが、当時の開発者が独立して設立したのがMove言語をベースとしているAptosとSuiであるため、Movementはその両者を積極的に活用できる環境にあります。

合計で4140万ドルの資金調達を完了

Movementは、今年4月26日、Polychainが主導するシリーズAラウンドで3800万ドルを資金調達しました。

昨年9月にはプレシードラウンドとして、340万ドルの資金調達をしており、その際には「Movement SDK 」を発表していました。そこからおよそ7か月後に、大型の資金調達を行った形となります。

今年の夏にはテストネットが公開され、Movement上の様々なdAppsに触れるためのキャンペーンが実施されました。このようにMovementは、VCだけでなく一般ユーザーからも多くの注目を浴びているプロジェクトとなっています。

Battle of Olympus選出プロジェクト

ここからは、10つのコンペ選出プロジェクトを紹介していきます。カテゴリーは以下の6つとなっています。

  • Titan (既存プロジェクト)
  • DeFi
  • AI
  • SocialFi
  • NFTs/GameFi
  • インフラ

全てのプロジェクトが、詳細なプロジェクト内容やドキュメントの公開、サービスの開始をしている訳ではないので、プロジェクトごとに現時点で手に入れることの出来る情報量が異なることには注意が必要です。

Movement Labsは各種サポートを提供予定

選出プロジェクトは、以下のサポートをMovement Labsから受けられます。

  • 財団から最大10万ドルの助成金
  • Move Collective(Movementアクセラレーター)への独占アクセス
  • MovementのVC企業ネットワークの紹介
  • 継続的な技術サポート、リソース、専門家のメンターシップ
  • MoveDropプログラムの適格
  • タイで開催されるDevcon 2024へのスポンサー旅行

準選出プログラムも、MoveDropプログラムへの適格、最大2.5万ドルの助成金、Movementからの支援を受けられることが発表されています。

StakedMove ※Thunderhead(既存プロジェクト)

StakedMoveは、リキッドステーキングを提供しており、ネットワークセキュリティとユーザー利回りの機会を強化します。

開発者側は、堅牢なLSTエコシステムを2週間以内にデプロイし、ユーザーのためのステーキングUXを作成することが可能となっています。ユーザー側は、ネイティブアセットでのプロトコル報酬が可能となっています。

公式サイト(Thunderhead):https://thunderhead.xyz/

X(Thunderhead):https://x.com/thunderheadlabs

Gasyard(DeFi)

Gasyardは、クロスネットワークガス最適化プロトコルです。DeFiトランザクションを合理化し、ユーザー体験の向上に努めています。

ブリッジ所要時間が15秒以下であり、MultiVMにも対応、将来的にはビットコインチェーンへの対応も示唆されています。

公式サイト:https://movement.gasyard.fi/

X:https://x.com/gasyardfi

PicWe(DeFi)

PicWeは、オムニチェーンの流動性インフラを提供しており、Movementエコシステム全体でのシームレスな資産移動を促進しています。

B2B2Cインフラとなっており、完全なブリッジレス、トラストレス、分散型初の抽象化取引モデルを提供しています。また、Movement上のUSDTを使用して、ビットコインブロックチェーン上のBTCを含む他のチェーン上の任意のトークンを購入することも可能です。

上記に加え、流動性プロバイダー(LP)収益の改善にも努めています。通常、LP収益は1つの特定のプールからしか報酬を獲得できませんが、PicWeのユーザーがMovementにUSDTを入金すると、すべてのチェーン上のすべてのトークンから流動性の利益を得ることができると発表されています。

公式サイト:https://picwe.org/

X:https://x.com/PicWeGlobal

RNDM (AI)

RNDMは、AI主導のモジュール式流動性ソリューションによって、DeFiの自動マーケットメイキングに寄与しています。

RNDMのキュレーションエンジンは、すべての主要な取引所でのオーダーフローパターンでトレーニングされた独自のAIモデルの上に構築されています。RNDMエージェントは、AtlasとGaneshで実行されており、将来的には、ユーザー設定可能なエージェントを有効にし、スポット予測市場全体でさらにスケーリングする予定とのことです。

また、RNDMネットワークトークンも発表されており、これはネットワーク運用の中心として機能しています。エージェントはネットワークを検証して電力を供給するためにトークンをステークする必要があり、不正行為をしたエージェントには報酬が削減されます。

公式サイト:https://www.rndm.io/

X:https://x.com/rndm_IO

Podium(SocialFi)

Podiumは、ソーシャルメディアとブロックチェーンを橋渡しするWeb3ソーシャルオーディオプラットフォームです。

ユーザーが積極的にディスカッションを形成し、有意義な参加に報いることができるようにしていることが特徴です。

X:https://x.com/web3podium

Movewiffrens(SocialFi)

Movewiffrensは、ブロックチェーン技術に基づいて構築されたソーシャルメディアプラットフォームであり、ユーザーが分散型で安全な環境で接続し対話することを可能にします。TumiLabsによって開発されています。

Movewiffrensでは、アカウントの作成とXアカウントとの同期が簡素化されています。また、投稿、エンゲージメント、通知といった基本的なソーシャルメディア機能だけでなく、投稿の可視性をコントロールし、グローバルオーディエンスと特定のオーディエンスへと向けた発信をそれぞれコントロールできるようになっています。

加えて、Movewiffrensやその他のプラットフォームでタスクを完了することで、Frenspointsを獲得することも可能です。

Movewiffrensは、ソーシャルメディア愛好家、ブロックチェーン支持者、コンテンツクリエーター、インフルエンサー向けに設計されており、彼らを主なターゲットとしています。ユーザーは、Frenspassを使用して、インフルエンサーと交流し、専用のチャットルームにアクセスすることが出来るなど、SNS上での特別な体験に焦点を当てているプロジェクトとなっています。

公式サイト:https://www.movewiffrens.xyz/

X:https://x.com/movewiffrens

Seekers Alliance(NFTs/GameFi)

Seekers Allianceは、NFTメカニズムを備えたトレーディングカードゲームであり、Movementのスマートコントラクト機能を導入しています。

Seekers Allianceは、『HUNTER×HUNTER』の「グリードアイランド」をモデルにしたゲームコンセプトであると公式Xで述べられており、プレイヤーは島を探索し、PvPカードバトルを通じてカードを収集していく仕組みとなっています。シーズン中のバウンティカードを最初に100枚すべて集めたプレイヤーは、シーズンチャンピオンシップを獲得することが可能です。

また、カード取得の際の乱数問題(いわゆるガチャにおけるレアリティ排出の確率のブレ)に対しては、Chainlinkなどのプロバイダーが提供する検証可能なランダム関数(VRF)を採用し、ブロックチェーン技術を活用することで、その改善に努めています。

公式サイト:https://seekers.cards/

X:https://x.com/SeekersAlliance

Simemes(NFTs/GameFi)

Simemesは、インターネット文化とブロックチェーンゲームを融合させた、ミームを利用したソーシャルゲームプラットフォームです。

まだ、詳細なサービス内容は明らかになっていませんが、Xアカウントと連携し、早期参加することが可能となっています。

公式サイト:https://simemes.xyz/

X:https://x.com/simemesxyz/

Movide ※Solide(インフラ)

Movideは、Move用の高度なオンラインIDEで、Movementネットワークの開発加速に寄与しています。

あらゆるスマートコントラクトと統合出来ることが特徴であり、Solide IDEは、スマートコントラクトと分散型アプリケーションのコーディング、デプロイ、テストのためのユーザーフレンドリーなツールでブロックチェーン開発を簡素化しています。

公式サイト(Solide):https://dapp.solide0x.tech/

X(Solide):https://x.com/SolideProject

Scaffold Move(インフラ)

Scaffold Moveは、DAppsを構築するための包括的なツールキットであり、Movementエコシステムへの開発者の参入障壁の緩和に寄与しています。(詳細は未だ不明となっています)

Github:https://github.com/arjanjohan/scaffold-move

おわりに

ここまで、Battle of Olympusハッカソン選出プロジェクトを紹介してきましたが、如何でしたか?

Movementは今年4月の3800万ドルの資金調達に代表されるように非常に大きな注目を集めており、今夏にはテストネットが公開されました。

これからのメインネット公開に向けて、エアドロップ施策の可能性などの指摘がされており、Movementエコシステムの盛り上がりに大きな期待が集まっています。

今回は、10のプロジェクトを紹介してきましたが、選出されたからといって必ずしも安全なプロジェクトではないということには注意が必要です。他チェーンで既に実績を有しているプロジェクトもありますが、資産を守るためにもDYORを忘れないようにしてください。

情報ソース:Movement

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配信元: Crypto Times

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