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バイナンス創設者のCZ氏は、Bybitのハッキングを受け、X(旧Twitter)上で自身の見解を示しました。CZ氏はBybitを含む複数の暗号資産取引所がマルチシグのコールドウォレットを標的とした攻撃を受けていることを指摘し、セキュリティ対策の重要性を強調しました。
Some thoughts on the recent hack(s).
There is a pattern where hackers were able to steal large amounts of crypto from multi-sig “cold storage” solutions, as with ByBit, Phemex, WazirX and potentially others. In the most recent ByBit case, the hackers were able to make the…
— CZ 🔶 BNB (@cz_binance) February 22, 2025
CZ氏によると、今回のハッキングでは「UI上では正規の取引に見せかけつつ、実際には異なる送金に署名させる」という手口が使われたとのことです。さらに、被害に遭った取引所はそれぞれ異なるマルチシグ提供サービスを利用していたため、北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」による攻撃手法が多岐にわたる可能性があると警鐘を鳴らしました。
また、CZ氏は「ハッキング発生直後にはすべての出金を停止すべき」との自身の発言に対する疑問の声に対し、「絶対的な正解があるわけではなく、経験と観察に基づいた実用的な方法論を共有した」と釈明しました。その上で、安全を最優先する原則として、ハッキングが発覚した際は全入出金を停止し、侵入経路や影響範囲を徹底調査した上で業務を再開するのが望ましいと主張しました。
CZ氏はバイナンスが2019年に4,000万ドル相当のハッキング被害を受けた際、1週間にわたり出金を停止したもののユーザーの離脱は発生せず、再開直後には入金が出金を上回った事例を紹介しました。この経験を踏まえ「対応策に絶対はなく、状況次第だが、常に安全を最優先にすべき」と改めて強調しました。
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