
暗号資産ビットコイン(BTC)が、90,000ドルの大台を回復しました。今回の高騰により、市場では伝統的な金融市場との「デカップリング」(相関関係の乖離)が進んでいるとの見方が強まっています。
ビットコイン価格は、今週に入り堅調な動きを見せています。特に週明けの月曜日(4月21日)には、米国の株式市場が大きく下落する中でビットコインは上昇し、安全資産とされる金と連動する動きを見せました。
これまでビットコインはテクノロジー株と同様の値動きを示すことが多かったため、この金との連動上昇はビットコインがリスクオフ資産としての側面を持ち始めているのではないか、すなわち伝統的市場から「デカップリング」しているのではないか、との憶測を呼びました。この「デカップリング」説が、現在のビットコイン価格の追い風になっているとする専門家もいます。
今回の高騰もビットコインの「デカップリング」トレンドを維持しているように見えます。しかしながら、米国の株式先物(E-mini S&P 500)も1.5%以上上昇しており、単純なリスクオフムードだけでは説明できない状況となっています。
市場全体としては、依然として不確実性が高い状況です。進行中の関税問題は世界貿易に影響を与える懸念があり、米国での景気後退リスクも高まっています。国際通貨基金は今年の世界経済成長予測を大幅に引き下げ、2025年の米国経済成長率も1.8%にとどまると予測しています。さらに、最近ではFRBパウエル議長解任の噂も市場の変動要因となりました。
ビットコインは9万ドル台を回復しましたが、市場環境は複雑です。「デカップリング」説が注目される一方で、株式市場との連動性も観察されています。関税問題や景気後退懸念といったマクロ経済の不確実性が続く中、ビットコインが今後どのような値動きを示すのか、市場参加者の関心が高まっています。
情報ソース:U.Today
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