ad hide img

みんかぶプレミアム会員なら
広告非表示で利用できます

※サイトからのお知らせは除きます

※広告非表示の他にも、みんかぶプレミアム会員だけのお得なサービスが盛りだくさん!

みんかぶプレミアムとは みんかぶプレミアム会員になる すでにプレミアム会員の方はログイン

平野淳也:DAO(自立分散組織)が今再注目される理由と、その必要性【フィスコ・仮想通貨コラム】

2019/04/29 09:00
FISCO

以下は、フィスコソーシャルレポーターの暗号通貨研究家の平野淳也氏(ブログ「JunyaHirano.com」、Twitter: @junbhirano)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

----

DAOの歴史
DAO(自立分散組織)が今再び注目されています。DAOとは「decentralized autonomous organization・自立分散組織」の略称で、2015年頃からEtheruemコミュニティでその概念が生まれました。

Bitcoinは、非中央集権的で、マイナー・ユーザー・開発者が自律的に動き、トップの管理者がいなくとも、新しい金融システムを構築しています。

同じように巧みなインセンティブ設計を行い、なにかしらを達成する組織のようなものが可能ではないかという議論が始まりました。

自律分散型組織に明確な定義を行うことは難しいですが、主には、以下のような特徴があります。

・組織のトップに立つ管理者や代表者がいない
・ブロックチェーンを用いて透明性の高いやり取りを行う
・意思決定のプロセスがコードでガバナンスされている
・そこに参加をする全員が議決権を持つ(多くはトークンが議決権になる)

この概念について議論が生まれ、その後2016年にそれを実現するため、分散型投資ファンドThe Daoが、Slock.it主導で開発を進められました。

同プロジェクトは、コントラクトアドレスに管理をされたETHを、コミュニティの投票で投資先を決定し、運用をするというコンセプトでした。

しかし同プロジェクトは、スマートコントラクトの脆弱性により、デポジットされたETHが盗まれます。当時の価格で$70MのETHが脆弱性のあるコントラクトアドレスに格納され、当時のEtheruem史上最大のハッキングとなりました。

このときEthereumのコミュニティはブロックチェーンごとハードフォークをして、この事件の収束を図り、同時にThe DAOのプロジェクト幕を閉じます。

しかし、その後もDAOという概念自体は広く議論され、Atagon、Mattereum、Moloch DAOなどがDAOに関連するプロジェクトとして代表的なプレーヤーとして、DAOを実現するツール開発や実験的取り組みが行われています。d10n Labでも、いくつか該当プロジェクトに関するレポートを配信しています。

長くDAOの仕組みを実現する取り組みが行われている点については、分散性を志向するブロックチェーンプロジェクトにとってこのような組織形態は、思想的に惹かれるものが多いからでしょう。

例えば、Ethereum Faundationなども組織をDAOに移行することが、しばしば検討されています。

The DAOの収束から3年、2019年になって、DAOに関する議論はEthereumコミュニティで、再び活発化しつつあります。
以上が、DAOに関する概観です。DAOのそもそもの必要性や現在の問題点、それに対する考えうる解決方法など、より詳しい考察を含め、ブログで定期的に情報発信しています。

※2019年4月4日に執筆

----
執筆者名:平野淳也
ブログ名:JunyaHirano.com
Twitter: @junbhirano
提供:合同会社d10n Lab

<SI>

配信元: FISCO 株・企業報

暗号資産(仮想通貨)最新ニュース

NEW24/04/24 (水) 12:56

ワールドコイン、マレーシア政府関係者と会談

ChatGPTを手がけるOpenAI共同創設者サム・アルトマン氏らによって設立された、Web3プロジェクトWorldcoin(ワールドコイン)がマレーシア政府関係者との会談を実施しました。デジタル省管轄の政府機関である[...

NEW24/04/24 (水) 12:27

The Machines Arenaがオープンベータ版をリリース|PC・Androidでプレイ可能

Roninを活用するブロックチェーンゲームの「TheMachinesArena」が、オープンベータ版のリリースを発表しました。このオープンベータはPCとAndroidユーザー向けに提供されています。TheMome[&#8...

NEW24/04/24 (水) 09:00

Bitcoin Layer2のStacks、ナカモトアップグレードを開始。BTCを活用して経済エコシステムを構築

ビットコインLayer2の代表格であるStacksは、4月24日に「ナカモトアップグレード」の開始を発表しました。今回のアッププグレードにより、Stacksはネットワークのパフォーマンスを向上させ、ビットコイン経済[&#...

暗号資産(仮想通貨)ニュースを全て見る

暗号資産(仮想通貨)最新コラム

NEW24/04/24 (水) 09:01

2024年4月24日暗号資産(仮想通貨)の相場概況

4月24日9時時点での暗号資産市場の相場概況をお届けします。上昇率のトップはHedera Hashgraph、下落率トップのはLiskでした。なお、過去7日間において、 Hedera Hashgraph が +95.34%と大きく上昇。

24/04/23 (火) 09:01

2024年4月23日暗号資産(仮想通貨)の相場概況

4月23日9時時点での暗号資産市場の相場概況をお届けします。上昇率のトップはThe Graph、下落率トップのはHuobi Tokenでした。なお、過去7日間において、 Lisk が +35.12%と大きく上昇。

24/04/22 (月) 09:01

2024年4月22日暗号資産(仮想通貨)の相場概況

4月22日9時時点での暗号資産市場の相場概況をお届けします。上昇率のトップはLisk、下落率トップのはMakerでした。なお、過去7日間において、 Lisk が +26.12%と大きく上昇。

暗号資産(仮想通貨)コラムを全て見る

おすすめ仮想通貨取引所

  • Coincheck
    27種類の暗号資産が約500円から購入可能

    東証1部上場のマネックスグループの取引所 23仮想通貨へ約500円から投資可能!人気のアプリはダウンロード累計326万

  • DMM Bitcoin
    アルトコインのレバレッジ取引が魅力!

    FXサービスで培った使いやすく見やすいスマホアプリが特徴。チャート4分割やスピード注文で快適な取引を実現!

  • GMOコイン
    アルトコインを空売りできる取引所

    ビットコインFXのスプレッドが国内最狭水準で提供!いつでも買いたい時に買いたい値段で取引が可能