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AvalancheはEthereumキラーか — DeFi、NFTからイノベーション目指す2【フィスコ・暗号資産コラム】

2020/10/08 15:56
FISCO

フィスコ・マーケットレポーターのタマラ・ソイキナ(ツイッター@ crypto_russia)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

以下、「AvalancheはEthereumキラーか — DeFi、NFTからイノベーション目指す1」の続きである。
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※2020年10月8日に執筆


タ「Avalancheでは誰でもサブネットワークを構築することができますが、一方でバリデータのインセンティブ設定などは各サブネットワークに委ねられており、設定によってはセキュリティが確保できない場合があります。どのようなプロジェクトがAvalancheの恩恵を最も受けられるのでしょうか?」
エ「サブネット上のセキュリティは、その個々のネットワークに参加しているカスタムバリデータセットによって提供されます。これは、サブネット運用者がオンチェーンデータにアクセスしたり、検証したりするバリデータを制御できない純粋にオープンなモデルよりも、より確実なセキュリティを提供します。
例えば、銀行グループがシンジケートローン用のサブネットを作成したとします。銀行グループは、合意された資格のある参加者だけが、これらの大規模な契約の機密データを読み取ったり、関与したりできるようにしなければなりません。これはこれまでのブロックチェーンネットワークでは不可能でしたが、Avalancheのアプローチでは、開発者に統一されたルールに従うことを強制するのではなく、開発者がコントロールできるようにすることが中心となっています。
ブロックチェーンがそれとは逆のことを証明しようとしてきましたが、金融資産すべてに対応できるものはありません。」

タ「元Investery CEOのジョン・ウー氏が今年2月にAva Labsに参画しました。AvalancheにとってDeFiが非常に重要であることを示すイベントだと感じますが、Avalancheは現在のDeFiをどのように進化させようとしているのでしょうか?」
エ「DeFiは常にAvalancheの中核を担ってきましたが、最終的にはDeFiと伝統的な金融の両方のための資産発行と創造を包含したいと考えています。
短期的には、DeFiには、より高速なトランザクションとより高いスループットで成長するための未開拓の可能性が非常に多くあります。長期的には、プラットフォームのパワーとカスタマイズ性により、データとコンプライアンスの厳格な管理を必要としながらも、パブリック・ユーザー・グループにアクセスしたいと考えている企業や組織の中で、新しいプロダクトのイノベーションを開くことができるでしょう。
ジョンは、私たちのプロジェクトにおける優れたリーダーであり、伝統的な金融の真の専門家であり、Avalanche のビジョンを実現するために、欠かせないメンバーです。彼はフィンテック企業の経営経験やテクノロジー投資家としての豊富な経験を持ち、分散型金融と既存金融のギャップを埋めるための理想的なパートナーです。
ジョンとは何年も前から知り合いでしたが、投資家の発掘、管理、プライベートマーケット資産の取引を容易にするために彼が設立したSaaSプラットフォームInvesteryをAva Labsが買収したことで、ついに彼とフルタイムで仕事ができるようになったことは素晴らしいことだと思っています。」

タ「7月にNFTやブロックチェーンゲームに特化した業界初の投資会社であるPolyient Gamesとの提携を発表されました。日本でもNFT関連のプロジェクトが複数あり、注目度の高い分野の一つです。Avalancheは、NFT領域の活性化と普及をどのように進めていくのでしょうか。」
エ「NFTはクリプトの未熟な部分や幼稚な部分として誤ったレッテルを貼られてきましたが、基礎となるテクノロジーがイノベーションを妨げていない場合にこそ、大きな成長の可能性を秘めている資産クラスです。Avalancheのコアとなる特性である高速な最終性、高いスループット、真の分散化は、既存の幅広いユースケースやまだ考えられていないユースケースにとって非常に価値のあるものです。私は、PolyientがAvalanche上に構築しているNFTに焦点を当てた分散型取引所と、NFTがクリプトの礎になるという共通のビジョンを楽しみにしています。私たちは、NFTにはトレーディングカード以外にも多くのユースケースがあることを世界に示すつもりです。」

タ「チームは日本を含むアジア市場をどのように見ていますか?また、この地域での具体的なアクションプランはありますか?」
エ「私たちは当初からアジアで積極的に活動しており、コミュニティやジェネラルマネージャーと一緒に現地に赴き、Avalancheがアジア全体で成長するための種蒔きをしてきました。個人的にも日本を訪問し、ブロックチェーン分野の開発者やプレイヤーと会いました。私たちは日本の規制上のハードルを理解しており、必要なプロセスを通過するために努力しています。
私たちは、アジアのクリプトイノベーションをグローバルなAvalancheエコシステムにもたらすためのコミットメントを一貫して強化してきましたが、特に日本の強力な技術開発者コミュニティを中心に、より多くのチームメンバー、開発者、地域的な取り組みを継続していきます。」

<RS>

配信元: FISCO 株・企業報

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