ステーブルコイン特化のDEX(分散型取引所)Curve Financeが発行するステーブルコイン「crvUSD」の総供給量が過去最高値に到達しました。
crvUSD is casually at ATH market cap and ATH total debt pic.twitter.com/DCycxEgWbL
— Curve Finance (@CurveFinance) October 4, 2023
公式Xアカウントの情報によると、crvUSDは供給量はリリースから右肩上がりで増加。8月に一度大きく落ち込んだものの、9月の停滞期を経て10月で最高値を更新しています。
crvUSDは、2022年9月に最初のコンセプトが公開され2023年5月にメインネットに公開された分散型ステーブルコイン。DAOで有効化された担保となる仮想通貨をコントラクトに預け入れることで生成が可能となります。
crvUSDでは、価格変動が激しい仮想通貨を担保とするため、担保資産の外部価格を参照し、自動でリスクの調整を行うための内部清算システム「LLAMMA(Lending-Liquidating AMM Algorithm)」が採用されています。
また、PegKeeperと呼ばれるcrvUSDの生成が可能なコントラクトが「crvUSD/ステーブルコイン(USDC等)」のプールに存在しており、crvUSDが1ドルから乖離した場合に備えて無担保でcrvUSDの生成を行うことが可能です。
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記事執筆時点のcrvUSDの価格は0.9955 USDとなっており、やや下方に乖離しているものの、全体を通してみると価格は比較的安定しています。

crvUSDの価格チャート|画像引用元:CoinMarketCap
分散型ステーブルコインへの取り組みは昨今多くのプロジェクトで進められており、大手レンディングプロトコルAaveも分散型ステーブルコイン$GHOを今年7月にリリース。AaveのV3プールでトークンを供給し、担保とすることで借入(借入時に生成)が可能な$GHOは、現在1 GHO = 0.9751 USDとデペッグ状態が続いています。
フルリザーブ型のステーブルコインが主流となるなか、crvUSDやGHOなどの分散型ステーブルコインの今後の動向にも注目が集まります。
AaveのステーブルコインGHO、2000万枚以上が発行|デペッグは継続
画像引用元:AndriiKoval / Shutterstock.com
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