Original article:新しい経済圏をつくる?JBCOIN(Japan Brand Coin)とは
仮想通貨の種類は、市場が低迷していると言われる2018年後半から現在に掛けても増加し続けている。しかし、実際に有用な仮想通貨及びブロックチェーンプロジェクトは限られているのが現状だ。また、仮想通貨の取引高がトップレベルの日本でも、代表する日本の仮想通貨は少ないと言えるだろう。
そのような仮想通貨市場を取り巻く状況の中で、JBCOINは日本で使用されることを基本として開発された。ここでは、JBCOINがどのような通貨であるのか、その概要や特徴について解説する。
1.JBCOINとは
JBCOINは「Japan Brand Coin」の略称であり、日本で使用される・日本の独特の文化である「間」をコンセプトに創られたプラットフォーム型の仮想通貨です。JBCOINを開発しているのは、ブロックチェーンネオ・ジャパン株式会社であり、2017年10月から本格的に事業を開始しています。
2019年1月にはオリジナルブロックチェーンの開発が終了し、元々完成していたJBcoinからバージョンアップしたブロックチェーンが誕生しました。
手数料と送信速度、秒間トランザクションはビットコインよりも早く、決済機能はもちろん既に決済可能な実店舗が100店舗以上存在します。
主な特徴として、個人情報、SNS、ニュース、娯楽などの情報を一括管理するプラットフォーム「TEA ROOM」があります。
また、プラットフォーム内で独自トークンを発行することが可能であり、ウォレットを使用した分散型取引所の役割を果たすことも可能です。
◇JBcoinの基本情報
- 発行枚数:100億枚
- 時価総額:50億円
- 送信速度:3秒
- 手数料:無料
- 取引処理件数:2000件/秒
- 決済可能店舗:100店舗以上
- 上場取引所:HitBTC、CoinExchange、他
- ホルダー数:10,000人以上
- 公式サイト:新JBcoin
「間」の提供と個人情報の保護
JBCOINは、決済手段としての機能性を果たすのみでなく、新しいプラットフォームとしての役割を提供することにあります。特に「TEA ROOM」と呼ばれるシステムは、他の暗号資産にはないものであり、日本におけるジャパンブランドとして「間」を意識した設計を行っています。
- 人間-人と人との間にある余白
- 時間-ときをゆったりすごせる余白
- 空間-豊かな創作体験ができるオンライン上の茶室
このようなコンセプトのもとに、TEA ROOMを利用する人々に対して、個人情報の管理、個人のニーズに沿ったニュースやSNSサービス、娯楽・買い物などの情報を一元管理することが可能です。この一元管理システムは、「JBC(JBコンシェルジュ)」と呼ばれるものであり、TEA ROOMの内部に搭載されている標準的な機能であることから、プラットフォームとしてのJBCOINは斬新な暗号資産と呼べるでしょう。
例えば、JBCOINのブロックチェーンによる個人情報の管理などにおいては免許証やクレジットカードを持ち歩く必要がなく、ブロックチェーンによる個人認証が可能となるのです。
また、TEA ROOMにおいては、ユーザーのニーズに合わせて自動的に必要な情報を提案するシステムとなっています。不必要な情報を遮断し、必要な情報のみを獲得したうえで、ROOMと呼ばれる室内で対話したい人のみと会話を行うこともできます。
ブロックチェーンによる著作権の保護と配信
JBCOINは、ブロックチェーンによる著作権の保護についても力を入れていく予定です。
著作権に関しては、世界中で流出が叫ばれており、法律で規定されているとしても海賊版を見つけることは容易に可能な状態にあると言えます。
そのような状態となっている中で日本のデジタルコンテンツに対して、JBCOINはブロックチェーンによって著作権の保護を行っていくことが構想としてあります。
また、インスタグラムやFacebookのようにクリエイターによるコンテンツ投稿ができ、JBCOINのプラットフォーム上で作成・配信できるようなプランとなっています。
ただの投稿・発信プラットフォームだけでなく、著作権を保護しマネタイズする仕組みの提供まで行うことで、クリエイターにとって非常に大きなツールとなる可能性を持っています。
また、JBCOINは既にHitBTCなど複数の取引所に上場しているだけでなく、決済手段として100以上の店舗で使用することが可能です。今もなお店舗数は増加を続けています。
◇JBC/BTC週足チャート
出所:HitBTC
2.JBCOINが目指すもの
JBCOINは、JBC Ledgerと呼ばれるRippleのXRP Ledgerを基にしたシステムを使用しています。これは簡単に言えば、取引に対して決められた取引承認者をおくことによって管理します。マイニングによる競争を無くすことで取引時の決済スピードを早めることが可能となります。
新しい経済圏の創出
JBCOINは、新しい経済圏の創出を目指しています。TEA ROOMを使用することによって必要な情報だけでなく、関わる人も自分で選択し、個人情報などの重要な情報や資産、知的財産などあらゆる情報をJBCOIN内で管理することが可能です。そのため、JBCOINが目指す経済圏が実現した場合、同じ意見を持つ人々によって独自のライフスタイルや思想を尊重した生き方も可能になる可能性が高いと言えます。
JBCOINのプラットフォームは、クイックJBCと呼ばれるシステムを実装する予定です。これは、小口の送金や貸し出し、支払いに関してもワンクリックで完了することが可能です。そして、広告費などに関してもJBCOINが代わりとなるシステムを実装予定であり、中間業者が居ないことから、正当な報酬が広告主やユーザーに支払われることになります。
また、JBCOINのロードマップは非常に壮大なものであり、特にコンテンツ分野に関しては今春から大手企業が著作権を持つ作品もプラットフォーム内で取り扱いが予定されています。そのため、JBCOINは今後日本国内のデジタルコンテンツの保護と配信を担う手段となっていく可能性を有しています。
そして、JBCOINは2020年までにある程度の経済圏を日本国内に構築する予定です。
決済手段として使用できる店舗を数千店舗まで増加させ、デビットカードとの連動、ECサイトにおけるJBCOINの使用などの機能性を獲得し、アジア及びヨーロッパ、アメリカなどにも経済圏を広げていくことから将来性は非常に高い暗号資産だといえます。
◇決済可能店舗の一例
◇ロードマップ
2019年3月 加盟店400店
2019年4月 イーサリアムから先進的オリジナルブロックチェーンに移管
2019年4月 電子書籍販売、作家募集サイト開設
2019年4月 著作権管理会社を設立、大手出版社が権利を有する作品の取り扱い開始
2019年12月 加盟店1,000店
2020年3月 デビットカード決済開始
2020年3月 加盟店決済端末の導入:銀聯カード、Alipay(アリペイ)、 WeChat Pay(ウィーチャットペイ)も対応可能に
2020年12月 加盟店10,000店
2022年10月 「TEA ROOM」サービスの開始
様々なSNSやアプリケーションと紐づけ、自身に適した情報を収集、提案してくれる「JBC(JBコンシェルジュ)」で、あらゆる情報を一元管理
3.ウォレットとしての役割
JBCOINでは既に独自のウォレットであるJBwalletが作成されており、Android及びiPhoneで使用することが可能です。ウォレットの特徴としては、ウォレット内からJBCOINを使用して商品を購入することが可能です。ウォレットはローカルウォレットで個人の財産は安全に守られます。そのほかに決済システムに重要なワンタイムキーを備え、安全な決済サービスを利用できます。
JBwalletはユーザー用途のみでなく、店舗側も送金リクエストをユーザーに送ることが可能であり、資産の管理が容易となります。JBCOINが新しい経済圏を作るうえで、JBwalletはなくてはならない役割を果たしていくでしょう。
◇JBwalletの機能まとめ
- スピーディーな決済
- 簡単アクセス
- 利便性
- 豊富な機能
- 安心安全
- 日々のショッピングを楽しく
4.JBCOINの可能性
JBCOINは、非常に機能性に優れた手段であり、プラットフォームとして、人権の保護・ユーザーの個人認証、コンテンツの保護、ユーザーに合わせた情報の取捨選択など決済手段のみでなく、人々をプラットフォームでつなげる役割を果たすことが可能になるかもしれません。
また、JBwalletは一番心配されるセキュリティー面も一段階高くなっており、ウォレット内で商品を購入できる利便性も兼ね備えています。
JBCOINは、大手企業が著作権を持つ作品もプラットフォーム内で対価を支払うことで提供・配信することも目指していることから、日本のコンテンツ業界に対して大きな革新を促す可能性を有しています。
日本の暗号資産と言えば、一般的にはモナコインくらいしか広まっていません。ですので、JBCOINのように日々の生活をより便利に、日々の悩みを解決してくれる技術を備えたブロックチェーン技術の誕生はワクワクしますね!
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