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グルメSNSシンクロライフの神谷知愛氏に独占インタビュー!

筆者: コイン東京

この度はシンクロライフ(Synchro Life)を運営する、株式会社GINKANのCEO神谷知愛氏に独占インタビューを行いました。シンクロライフはブロックチェーンを活⽤し、優良なレビュアーへの暗号通貨報酬を搭載する世界初のグルメSNSです。またAI によって、どこにいても5 秒で美味しいお店に出会えるレコメンド機能を搭載しており、レストラン検索の煩雑さを解消するグルメアプリでもあります。すでに⼝コミは19 万件、掲載店舗数は10 万店舗を超えています。

飲食業界では10年ほど、広告宣伝費が明確な問題として挙げられています。他には空席の問題や店舗に対する先行投資なども挙げられますね。

この3点に共通して言えることはとにかくお金の問題です。一つの店舗を開くだけでも多額のお金が必要になり、オープン後もお客さんに来てもらう為に多額の広告宣伝費を使わなければなりません。

極端な表現をすると「資本優位」な世界となっていて、売れる店になるには美味しい料理以上にマーケティングや資金が重要になっているので、飲食店として一番重要なポイントである「味やサービス」が正当に評価されていないというのが現状だと思いました。
-神谷氏

 

―コイン東京
よろしくお願いいたします。
シンクロライフはサービス内で「ブロックチェーン」が活用されていることを前面に出していませんよね。これは意図していることなのでしょうか。

―神谷氏
元々ブロックチェーンを用いて何かを作ろうと思ったきっかけは、ブロックチェーンという技術が様々な問題に対するソリューションとなりえるという可能性に感銘を受けたからではありますが、シンクロライフの主なターゲットは一般ユーザーであったり、飲食店であったり、ブロックチェーンというものにあまり触れていない層です。

そういった人たちにサービスを使ってもらう為には、技術的な話を押し出すのではなく、わかりやすさ使いやすさを主体にして構築した方がいいのではないかと考えというのはありますね。

我々は飲食店業界をより良くしていくというビジョンを一貫して持っており、ブロックチェーンはあくまで、それを達成する為のツールとして考えています。

―コイン東京
シンクロライフはブロックチェーンから着想したサービスなのでしょうか。


―神谷氏
いえ、シンクロライフのトークンエコノミー構想自体は4~5年前から存在していて、その当時はブロックチェーンを知っていませんでした。仮想通貨や暗号資産等ではなく、自社発行型のポイントを用いて、飲食業界内で回るクローズの経済圏を構築しようと考えていました。

―コイン東京
なるほど、もともとトークンエコノミーを作ろうと思っていて、そのツールとしてブロックチェーンを活用したのですね。


―神谷さん
そうですね。ブロックチェーンという技術を知ったのは2016年でした。ビットコインは2014年頃から知ってはいたのですが、当時は「そういったものもあるんだ」ぐらいの印象しか持っておらず、特に詳しく調べたりなどはしていませんでした。

2016年に入り、多くの金融系やIT系の企業が仮想通貨のブロックチェーン技術に注目し始めたことをきっかけに改めて色々と調べるようになり、その時にこの技術を活用してサービスを構築してみたいと考えるようになりました。

先ほども少しお話しましたが、飲食業界が抱える様々な問題を解決する為にクローズドのトークンを用いた経済圏を構築するというコンセプトのサービスを考えてはいたのですが、設計時点でサービスをどうやってグローバルに拡大していくか、トークンのインセンティブをどう構築していくかという課題を抱えていました。

ブロックチェーンに注目が集まり始めていた時期には既に多くのトークンエコノミーに関するプロジェクトが発表されており、それを見ている内に、この技術を使わない手はないと思ったんですね。

既にビジネスとしての構想は出来ていたので、ブロックチェーンを導入すると決めてからも開発に至るまではスムーズでした。

―コイン東京
シンクロライフに用いられているブロックチェーンは完全に自社開発のものなのでしょうか。


―神谷さん
ブロックチェーン自体はイーサリアムがベースとなっています。SynchroCoinやウォレットのスマートコントラクトなどサービスに係る部分はすべて自社で開発を行っています。

―コイン東京
ありがとうございます。今回のテーマは”飲食”だと思うのですが、 立ち上げの経緯はどういったものだったのでしょうか。


―神谷氏
飲食業界では10年ほど、広告宣伝費が明確な問題として挙げられています。他には空席の問題や店舗に対する先行投資なども挙げられますね。

この3点に共通して言えることはとにかくお金の問題です。一つの店舗を開くだけでも多額のお金が必要になり、オープン後もお客さんに来てもらう為に多額の広告宣伝費を使わなければなりません。

極端な表現をすると「資本優位」な世界となっていて、売れる店になるには美味しい料理以上にマーケティングや資金が重要になっているので、飲食店として一番重要なポイントである「味」が正当に評価されていないというのが現状だと思いました。

―コイン東京
確かに味は美味しいけど、あまりお客さんが入っていないお店は多々ありますよね。シンクロライフはそういった飲食業界の問題・課題を解決するというコンセプトで生まれたのですね。


ー神谷氏
シンクロライフではブロックチェーンと同時に「AI」もポイントとしています。AIの役割は、簡単に言えば、美味しい・食べたいお店を探すという作業を手伝ってくれるというのをイメージして頂ければ良いかと思います。

レコメンデーションやパーソナライズの領域でAIが進化すればするほど、サービスを活用していく中でAIがユーザーの好みを学習し、自動的におススメをしてくれるようになり、コミュニティの中で話題になっているお店を提案してくれるようになります。

―コイン東京
シンクロライフのAI活用に関してもう一つお伺いしたいことがあるのですが、従来のグルメ系サービス、例えば「食べログ」さんなどを活用するとき、お店探しの際にユーザーレビューを参考にしている人が多いと思うのですが、何故そのレビューが一番上に表示されているのかなどは不透明ですよね。シンクロライフではそういった部分の透明性も確保されるのでしょうか。


―神谷さん
従来のグルメ系サービスのおススメや掲載情報は、運営や店舗側が露出や紹介内容の調整を行っていることが殆どです。シンクロライフではインスタグラムやYoutubeのように、ユーザーのリアルなSNS投稿のレビュー且つ、AIを用いたある一定のアルゴリズムの中で、グルメSNS上でのユーザーアクションに応じて評価されるので、基本的にはユーザー主体で選ばれた、透明性の高いものがおススメとして表示されるようになります。

また、それとは別に有料加盟店という従来の形で露出を高めることも可能となっています。これは、最初の方でもお話しましたが、飲食店は多くの人に認知してもらう必要があります。ある一定のレビューがある店舗はユーザーアクション主体で認知が拡大していきますが、レビューが少ない店舗はそうもいかないので、まずコミュニティ内での認知を高める為の方法として加盟店になるというイメージですね。

シンクロライフの展望としては、一般層が初めて身近に”暗号資産”に触れることのできるサービスにしたいです。 その為にもコミュニティの拡大を続けていきたいと思っています。

そして私たちのトークン、暗号資産が他の暗号資産や金融サービスと繋がり、消費者とフィンテックの分野を繋ぐハブのようなものになることと、最初に挙げたような飲食業界が抱える課題の解決を目標としています。

-神谷氏

―コイン東京

ありがとうございます。

神谷さんから見て、シンクロライフを通して一般層がブロックチェーンや暗号通貨に触れ、興味を持つ機会は増えたと思われますか。

―神谷氏

かなり増えてきたのではないかと思います。

利用して頂いているユーザーのほとんどはブロックチェーンも暗号通貨も深く知らないような方です。そういった方も、飲食店のレビューを書くことでトークンを得ることができているわけですが、トークンを自分のものとして手に入れると、それをどんなものなのか、どういった仕組みになっているのか気になって調べてみますよね。

このようにトークンを実際に"持つ"という経験こそが、多くの人に浸透していくために大切なことだと思っています。

現在、暗号通貨が好きな人たちは投機的な部分を目的としていることが殆どですが、そういった人たちだけの為にトークンの価格を向上させていくことを念頭に活動を続けていくだけでは、短期的には良くとも、長い目で見るといつか必ず破綻すると思っています。シンクロライフをより世間に浸透させ、グローバルに拡大させていく為に我々は事業としての成長やサービスの質を第一に考えていきたいと思っています。

―コイン東京

ありがとうございます。シンクロライフではレビュー率が他サービスと比べ非常に高く数値として出ているのですが、やはりこれはトークンを活用していることに起因していると思いますか。

―神谷さん

それに関しては、勿論トークンを活用した経済圏が構築されていることも理由の一つとして考えられますが、一番はシンクロライフがインスタグラムのようなSNS形式をとっているからだと思います。

従来のグルメサービスでは文章をメインとしたレビューの形をとっているので、ある程度の熱量がある人でないと書こうとすら思いません。シンクロライフが採用しているSNS形式はTwitterやインスタグラムのように、つぶやき感覚でリアルタイムに投稿を行うことができるので、その気軽さがレビュー率の高さに繋がっているのではないかと思います。

―コイン東京

飲食店業界の課題を解決するためにそういったサイクルが用意されているということですね。

このサービスを構築するうえで一番大変だったポイントはどの部分だったのか教えて頂けますでしょうか。

―神谷さん

ブロックチェーンとしてもトークンエコノミーとしても国内では前例のないサービスなので、ビジネスモデルやインセンティブの設計など、参考に出来るものがなく思考錯誤が非常に大変でした。

しかし暗号通貨やブロックチェーンに対する法規制が決まりつつある現状でサービスを構築していることで、様々な不確定要素に対する対応策や知見が深まったのではないかと感じています。

この業界はまだレピテーションリスク等も高く、スタートアップは勿論のこと大企業は特に参入しづらい分野になるので、先手を取って知見を深められたことは非常に大きなプラスになったと思います。

―コイン東京

規制関係は非常に気を使いますよね。

今後、ブロックチェーンを用いたトークンエコノミーはどのように発展していくと感じていますか。

―神谷さん

元々日本では地域通貨やポイントを使ったトークンエコノミーサービスが多く、この分野では世界的に見ても先進国と言えます。

そういったサービスにブロックチェーンを導入することで、ポイント経済はこれまでの何倍ものポテンシャルを発揮できると感じています。

これまでサービスの中でしか使用できなかったポイント・トークンとブロックチェーンを組み合わせることで真の意味で資産としての価値を持つようになり、サービス自体の幅もこれまで以上に広がっていくのではないかと思っています。

―コイン東京

今後の展開が非常に楽しみですね。

これで最後の質問になるのですが、シンクロライフと神谷さん個人の今後の展望を教えて頂けますでしょうか。

―神谷さん

シンクロライフの展望としては、食を通して一般層が初めて身近に”暗号資産”に触れることのできるサービスにしたいです。その為にもコミュニティの拡大を続けていきたいと思っています。そして私たちのトークン、暗号資産が他の暗号資産と繋がり、消費者とフィンテックの分野を繋ぐハブのようなものになることと、最初に挙げたような飲食業界が抱える課題の解決を目標としています。

私個人的な展望は、この会社を立ち上げた当初から変わらず自分たちのサービスをアジア圏でナンバーワンにすることですね。これからもこの目標を目指して努力を続けていきます。

 

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