先週に続いて強い動きを続けているビットコイン。
4時間足を見ると完全に短期移動平均線が長期移動平均線の上に位置しており、上昇パーフェクトオーダーの状態になっています。
これによって日足、週足、4時間足、1時間足の全てが上昇のパーフェクトオーダーになったため、積極的に押し目買いを狙っていきたい相場環境になりました。
強いトレンドがこのように発生している時には、基本的に逆らわないようにするべきだと考えています。ビットコインにおいてはなおさら言える事であるため、完全にトレンド転換のシグナルが出るまでの売りは控えたいですね。
通貨安局面から訪れる資金流入
現在、主要な法定通貨で通貨安が進んでいます。
- 米ドル:次回FOMCでの利下げ織り込みと対中追加関税第4弾の発表
- 英ポンド:イギリスの「合意なき離脱」の可能性が高まる。※10月31日に離脱の可能性
- NZドル、豪ドル:利下げや対中国との貿易不安に絡む通貨安
- 人民元:対中追加関税第4弾の発表により11年ぶりの1ドル7元の水準に
このように、多くの通貨が売られており、代わりに買われているのがゴールドと債券となっています。特にゴールドはドル安での上昇が目立っており、8日には東京商品取引所で、金先物の指標価格が過去最高値を記録するほど買われています。
一方、人民元安が進んでいることから、資産逃避として中国人の資産の一部がビットコインへ流れている可能性もあります。
事実、対中追加関税第4弾の発表で世界中の株価が暴落するなか、ビットコインは10万円以上値を上げました。
金が買われる、人民元が売られるというビットコインが買われやすい条件が二つ重なったことが、今週の強い動きの主な背景にあるのではないでしょうか。
こういった状況が続いている間は、ビットコインは強い動きを維持すると考えています。
チャート分析
今回は対米ドルのチャートを掲載します。
日足チャート分析
日足レベルで強いレジスタンスラインとなっている下降トレンドラインでの反落が見られました。
◇ビットコイン(BTC/USD)日足チャート
このラインを上抜けた場合は、次の節目は1万3000ドルまでないため、ざっと1000ドル程度の上昇余地が生まれるでしょう。
ただし、日足の一目均衡表の雲も上ヒゲを残して阻まれるようになっていて、このゾーンはかなり重く、直ぐに上抜けるのは難しそうです。
ただし、上記の通りビットコインが買われやすいファンダメンタルズの条件が整っているため、それが崩れない限りは高値突破は時間の問題ではないでしょうか。
1時間足チャート
きれいな上昇トレンドラインに沿って推移しています。
一度は下降トレンドラインを割るような動きを見せ、下落転換かと思われましたが、再びトレンドラインの上に戻ってきました。
1時間足の100EMA(指数平滑移動平均線)で下げ止まりを見せたことから、個人的にはトレンドラインよりもこちらを重視していきます。
◇ビットコイン(BTC/USD)日足チャート
現在は上昇トレンドの最中ですので、トレンドに逆らわないようにトレードしていくつもりです。
ですが、ビットコインは大口投資家の裁量一つでトレンドが変わってしまうようなことが多々あり、今週も数分間で100ドル以上動く場面が何度も見られました。
強いトレンドが出ているからとガチホしているだけでは、一度の急落で利益がゼロになってしまいます。
ずっと相場を見る必要はないと思いますが、逆指値を引き上げたり、ほどほどでいったん利益確定を行うなどし、確実に資産を増やしていきたいですね。
【アンケート】個人投資家調査にご協力をお願いします
※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
投資にあたっての最終決定はご自身の判断でお願いします。