先週から下落を続けていたビットコインは、バイナンスのシステムアップデートに伴うメンテナンスが始まると下落が加速。しかし、100万円の節目で下げ止まり、メンテナンスが明けると大きく反発を見せました。チャートとしては大きな三角保ちあいを形成しています。
ただし、レンジの相場でもボラティリティが高く、少し目を離すと価格が変わっている難しい相場になっています。
為替相場を見ると、米国による中国への追加関税の一部延期が決定されましたが、逆イールドが発生しており世界的に株価が急落。これが金と同じリスクオフ資産と見なされつつあるビットコインには好材料であると考えています。
さて、今回も複数の時間軸からチャートを分析し、今後の売買戦略を考えていきます。
日足チャート分析
大きな青色のチャネルの上限で弾かれ、再度下落のターンに入ったビットコインは、数日で30万円ほどの下落を見せました。しかし、バイナンスのメンテナンスが開けるタイミングで上昇のトレンドラインにぶつかり、10万円ほど値を戻しました。
100万円の節目もありましたが、相場が下方への突き抜け直後に上昇方向へ価格が反転するベアトラップとなり、かなりのショートカバーも巻き込んだ上昇となりました。
◇ビットコイン(BTC/JPY)日足チャート
下値を支えたトレンドラインを下抜けてしまうと、下降チャネルの下限である7000ドル(75万円付近)を目指すシナリオが考えられます。
日足の下降チャネルと、上昇トレンドラインの間で大きな三角保ちあいを形成しており、先端のブレイクが予想できるのは8月の終わりや9月頃でしょうか。チャートを見る限りでは、ブレイクするまで方向感のハッキリしない相場になりそうです。
30分足チャート分析
昨日から今日の午後にかけて、赤色のチャネルに沿って短期上昇トレンドをつくっていましたが、トレンドラインを割り込むと一気に急落してしまいました。
長期EMA(指数平滑移動平均線)なども下落のパーフェクトオーダーを形成しているため、15日の戻り高値である108万円付近を上抜けない限り、売り目線で良いと思います。
ビットフィネックスの大口ポジションの変化
ビットフィネックスのテザー建て(BTCUSDT)の買いポジションのチャートを見てみましょう。
ビットコイン120万円に到達!さらなる上昇期待も の記事で説明しましたように、8月に入ってから4000BTCほどのポジションが積まれ続け、そこから上昇に転じました。
このUSDT建てのポジションが精算されていき、現在ではほぼ全てのポジションが解消されています。
今後の売買戦略
今週も基本的にはスイングでポジションを持てるようには思えない相場環境なので、短期売買に徹していくつもりです。
ボラティリティはあるので、トレンドラインの節目や、15分足のダイバージェンス、ダブルボトムやダブルトップなどの分かりやすいチャート形状やテクニカル指標のサインに従って取りやすいところを細かく取っていきたいと思います。
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※本記事の意見や予測は、筆者の個人的な見解であり、金融商品の売買を推奨を行うものではありません。
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