ビットコインの値動きは、先週末にやや下落。ビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォーク前に、※MEMOPOOLに異常値が発生したことが原因ではないかとコインポストが報じています。
しかし、価格が下落を始めた時間と少し時差があるため、BCHの下落につられたというのが要因ではないでしょうか。そのMEMOPOOLは、3日掛けて元の水準に戻ってきています。
出所:blockchain.com
その他には目立った変化は見られず、時おり上がっては落ちるといったレンジ相場の展開が続いています。
テクニカル的に売りが優勢な相場ではありますが、92万円付近のサポートラインは有効。15日と17日に割り込んだものの、すぐに切り返しを見せています。この辺りでは、買い手も多いようですね。
こういった値動きも考えながら、今後の動きを考察していきます。
週足チャート分析
最初に、長期的なトレンドを振り返っておきます。
週足レベルの下降トレンドラインを明確に上抜けているため、長期的には引き続き上目線です。
このラインを下抜けするまでは、ビットコインを現物でコツコツと買っていきます。
少し先にある一目均衡表の雲にも注目しており、今後は雲に沿って上昇していくというシナリオが考えられます。2019年の安値と高値の半値戻しの部分が一目均衡表の雲フラットライン(92万円前後)のため、上昇トレンドの押し目として考えられるでしょう。
4時間足チャート分析
まずは大きな時間軸から見ていきたいと思います。
4時間足レベルでは大きな下降ウェッジ風のチャートを形成。上下動を繰り返しながら下落しているため、完全な下降トレンドの状態にあるといえるでしょう。
下降ウェッジが収束するまでにまだ時間は掛かるため、上昇転換するのは少し先となりそうです。
しかし、このウェッジを上にブレイクした場合は、全ての時間足が上を向くため、相場が好転するでしょう。
直近では、ローソク足の値動きが小さくなってきており、下落ペースも鈍化しているため、底打ちは近いのかもしれません。
1時間足チャート分析
1時間足チャートでは短期的な下値の切り上げが見えており、売り圧力は強いですがこのラインを下抜けなければ上位足のトレンド発生に繋がっていくと思います。
個人的に長期的な上昇トレンドを見越して、少しずつ買い下がるような戦略を取っています。しかし、短期的な売買戦略では短い時間足が崩れるような動きを見せた場合、売りを狙っていきたいと思っています。
目先は下降ウェッジのサポートラインが強力なため、売りポジションを持つ場合はこういったラインを目安に細かく売買をするつもりです。
資金調達率とUSDTポジションについて
前回に引き続き、大手取引所の売買動向を見ていきます。
XBTUSD資金調達率
ビットメックス(BitMEX)の資金調達率が先週から変わらず、売り手受け取り、買い手が支払いに偏っています。
出所:bullbearanalyzer.com
相場は下落しているにも関わらず、買い手の偏りが大きいということです。
これが売り手側の支払いに変わり、明らかに売りが過剰になった場合にロスカットを巻き込みながら上昇するようなトレンド転換が見られるのではないかと考えています。
ビットフィネックスのロングポジション推移
こちらは、先週から引き続き減少しています。
利益確定は一巡し、買いポジションを閉じる動きが続いているようです。
ただ、かなりの低水準まで下がってきたため、再度買いポジションが積まれていくような動きを見せた場合、上昇転換の材料の一つとして考えておきたいと思います。
現状の相場は、上昇転換への様子見といったところではないしょうか。