だらだらとした下落が続いているビットコイン。19日午前3時ごろに急落しましたが、その後もずるずると売られており反発の気配がみられません。
相次ぐ中国関連のニュースに相場が反応しなかったことから、投資家は好調な株式市場へシフトしているのではないでしょうか。
しかし、ここにきて米上院で「香港人権法案」が可決。これに中国側が反発、米中協議の先行きにネガティブな思惑を与えたことで、今日の株式市場は軟調に推移し、VIX指数は5%近い上昇となっています。
仮想通貨市場がこれにつられるのかどうか悩ましいところですが、香港のデモに際して金融機関の引き出しトラブルがあった時にビットコインが買われる動きがありました。その時には、香港のビットコインは4%のプレミアムが付いていたほどです。
今回もそうなるかどうか分かりませんが、動きが出ることは間違いなさそうです。
93万円前後で下げ止まった際は、このまま上昇転換となるのではないかと考えていましたが、思っていたよりもローソク足の動きが弱くなっています。
新たな相場になってきているようですので、トレードは様子見となっていますが、反転の判断基準と売買戦略を考えていきます。
日足チャート分析
日足チャートではドル建てチャートと円建てチャートを比べて見てみましょう。
長期の下降トレンドラインを上抜けした後、現在はリターンムーブに向かっていると捉えています。しかし、円建てとドル建てでラインの位置が変わってくるので両方注目しておく必要があります。
◇対ドル日足チャート
現在はドル建てチャートの8000ドル(87万円)のゾーンで強く反発しているため、リターンムーブは確認し終わったと考えています。これがトレンド転換条件の一つです。
そして一目均衡表の雲にも支えられていますので、反発根拠の一つとして捉えられると思います。
30分足チャート分析
短い時間足のチャートを見ていきたいと思います。30分足チャートは、上昇ウェッジをつくりましたが、90万円割れの際に完全に割り込んでしまいました。
そこそこ反発していますが、戻り売りのレベルのため一度は前回安値の87万円付近までは下落していくのではないでしょうか。その87万円付近でしっかりとした買いが入り長い下髭となれば安心して買いを入れていきたいと考えています。
下落トレンドとなっていますが、基本的には売りを狙うつもりはありません。売りを狙うときは、長期の下降トレンドラインの中(85万円以下)にローソク足が再度割り込んでいくような動きを見せた場合です。
現在は短期足が底打ちの形を見せながら、長期足のトレンドへと波及していってくれるのを待ちたいと思います。
ビットフィネックスのポジション動向に変化
さて、ここ数回の記事で注目していたビットフィネックスのUSDT建のポジションに変化がありました。
相場は下落していますが、買いポジションは増えています。90万円割れでは買っておきたい投資家が多い証拠ではないでしょうか。
下落相場の中で、利益確定の売り>新規売り&損切りの売り、という流れで来たかと思いますが、90万円割れで新規の買いが入ってきていると予想できます。
今日の下落なかで、買いポジションがどれだけ積まれるのかに注目したいと思います。ポジション増加とともに相場も反転する流れとなれば、底打ちとなるのではないでしょうか。