2週間ぶりの相場予測となります。前回の記事執筆時点では80〜81万円の価格帯で推移していましたが、現在は10万円ほど価格が下落し、71万〜72万円となりました。
マイナーの損益分岐点が75万円前後ということを考えると、この位置では基本的には買いを狙うべきだと考えていますが、マルチタイムフレームで分析しても下降トレンドはまだまだ脱することができないように見ています。
昨日の下落は、プラストークンで集められた仮想通貨の大量売却によって引き起こされたようです。
参考:プラストークンで集められた通貨の大量売却はビットコインの価格下落に相関か
◇プラストークンの被害概要など
被害規模:最大29億ドル(約3000億円)
被害者:240万人から300万人
触れ込み:複数の仮想通貨間で裁定取引を行う
パフォーマンス:8%~16%の投資収益率/月
対象通貨:BTC、ETH、XRP、BCH、LTC、DOGE、DASH、PLUS
最低投資金額:500ドル(約5万3000円)
逮捕者:6人※無罪を主張
現金化:200億円程度
チェイナリシスのレポートでは、以下4つの仮想通貨の流れを追っているようです。
18万BTC、640万ETH、11万1000USDT、53OMG:総額約20億ドル(約2180億円)
このうち、約80万ETHと4万5000BTCに関しては"確実に資金洗浄目的で自分たちのアドレスに移した"と指摘。80万ETHのうち1万ETHはすでに現金化。ビットコインは約2万5000BTCが現金化。残りの2万BTCは8700以上に上るアドレスに分散し、少しずつ売却されているようです。
これに加え、年末に近づくにつれて海外の投資家を始めとした機関投資家などの手仕舞いが起こっているため、ビットコインの価格が下がっているのではないかと考えています。
今日も大きな時間軸からチャートの分析を行っていきたいと思います。
日足チャート分析
マクロ視点から分析していきます。日足はこの下降ウェッジを中心として見ています。同時に下降チャネルを描くことができるため、ウェッジを上抜けた後の動きに注目したいところです。
オシレーターはダイバージェンスを発生させながら下落しているため、当記事でもよく触れている、ダイバージェンス+ウェッジのパターンが大きな時間軸で発生しているように思えます。
個人的には鉄板のパターンなので、長期的にはトレンド転換の節目を捉えたいと思っています。
しかし、ウェッジの収束まではまだ時間がかかりそうなので、下降ラインを上抜けるまでは上がる度にショートメインで、ウェッジの下限でロングを狙うトレードをしていきます。
4時間足チャート
こちらも下落トレンドの流れにいます。下降トレンドラインに沿って高値を切り下げていて、現在は直近の安値で止まっています。
予想しているシナリオとしてはダブルボトムのような形です。矢印の通りいったん反発を見せた後に、その後にディセンディングトライアングルのパターンで下抜けてしまうのではないかと考えています。
日足が完全に下を向いてしまっているので現物買いなど、中長期を見たロングはしばらく狙いません。4時間足レベルでは76万円のラインにタッチする価格帯でショートを狙っていきます。
ビットメックス資金調達率と1時間足チャート分析
ビットメックスの資金調達率では、12月17日の午後9時に大きめの買い手側の受け取りが起こっています。
1時間足のチャートを見てみると、下降チャネルの中にいますが、4時間足ダブルボトムの水平線で反発しているのがわかります。
明日にかけて1時間足レベルではチャネルを抜け、76万円辺りまで上を目指すのではないかと考えています。
リスクリワードから考えて、安値更新で損切りする前提で短期的なロングを狙ってみるのも良いかもしれません。