ビットコインは18日の夜から翌朝にかけて10万円近い急反発を見せ、70万5000円から一時81万円まで値を戻しました。この急上昇の背景には、テザー(USDT)の新規発行がありました。Whale Alertによると、2500万ドル(約27億円)のテザー発行があったようです。
💵 💵 💵 25,000,000 #USDT (25,140,315 USD) minted at Tether Treasury
— Whale Alert (@whale_alert) December 18, 2019
Tx: https://t.co/1wnne26nbD
18日の記事( 続くビットコインの下降トレンド、年末に向けて投資家の手仕舞いか?)では、「明日にかけてチャネルを抜け、76万円辺りまで上を目指すのではないか」と書きましたが、この急騰劇は誰もが驚いたことでしょう。価格的には、マイナーの損益分岐点(75万円付近)にあったので、多くの投資家にとって買いやすかったのかもしれません。
また、ビットメックスの資金調達率の変化もあり、テザーの発行に関係なく買いシグナルも出ていました。個人的には、うまくハマったトレードとなりました。
さて、現在は80万円の節目で伸び悩んでおり、いまだ上昇トレンドへの転換とは言えない状態になっています。
では、来週にかけての売買戦略と、相場シナリオの考察をしていきたいと思います。
チャート分析
日足チャートでは、大きな下降ウェッジを形成しながら下落している下降トレンドと見ています。転換のポイントを見定めながら、トレンドフォローを基本とした戦略の組み立てをしていきます。
4時間足チャートではダブルボトムを形成し、上昇を見せてくれました。しかし、11月末から続く下降トレンドラインでは一度上げ止まりを見せました。トレンドに沿った動きをしてくれるならばこのまま短期足が崩れる形で下落し、ディセンディングトライアングルのパターンで下値を更新していくのではないかと考えています。
しかし、ここから持ち直し、明確に下降トレンドラインを上抜けるような動きを見せるならば、かなり強い動きが期待できるため、90万円台までの反発を見込めるはずだと考えています。
ただ、年末であり株式市場が好調という相場環境を見ると、資金流入は考えづらく、むしろポジションを閉じる動きがでてくるのではないでしょうか。そのため、年内は上昇にあまり期待していません。
上昇に転ずるのは、ディセンディングトライアングルの収束のタイミングと重なる1月の上旬ごろではないかと見ています。しばらくは、値動きが小さくなる相場となりそうです。
15分足チャート分析
短い時間軸では、三角保ちあいを形成していると考えられます。
売買戦略としては、切り上げている上昇トレンドラインを下抜けた場合は、売り上がっていきます。現在のローソク足の勢いを見ると、上方向へのアタックの方が圧倒的に多いため、目先は三角保ち合いの上ブレイクが期待できそうです。
ただし、上述したように80万円を勢いよく突破するような値動きは期待できず、また、すぐ上に下降トレンドラインが待っているため、ここを明確に抜けるまでは買いポジションは保有しない予定です。