先週から米国の220兆円もの経済対策を好感して株式市場は値を戻してきました。
仮想通貨市場は60万円台半ばで反発し、70万円を中心としたレンジ相場となりつつあります。NYダウのような強さは無いものの、外出自粛要請が出ている日本の日経平均よりは堅調といったところでしょうか。仮想通貨市場全体の売買代金は10兆円越えの日々が続いており、活況となっています。
▼ビットコイン4時間足チャート
今後の相場は新型コロナウイルスの収束に掛かっているという展開ですが、久しぶりにビットコインの出来高分析を行い、相場の節目を確認しましょう。
70万円が節目に
さて、 トレーディングビューの出来高プロファイルを利用して見てみましょう。価格情報はビットフライヤーとなっています。
◇ビットコイン(BTC/JPY)4時間足チャート
参考:TradingViewの出来高プロファイルの使い方や設定方法を図解
出来高取得期間:3月14日~4月1日
出来高が一番多いのが、70万円付近でした。その上は、先週末3日間揉み合っていた価格帯で74万円付近に集まっています。75万円付近では売りがやや多くなっており、高値での利益確定が行われた様子。
現状は、レンジ相場の中心である70万円付近でのポジションが多そうです。
※価格帯の一つが全体の出来高、色分けされている左側(黄色)が売り、右側(青色)が買いの比率。表示されている期間の7割の出来高が濃い色
トレードブロッターもをチェック
TAOTAOのユーザーのポジション動向が分かる情報ツールである「トレードブロッター」を見てみましょう。
出所:trade-blotter.taotao-ex.com
左側が、TaoTaoユーザーの未決済ポジション。右側が指値情報となっています。
未決済ポジションを見ると、70万円付近では売りポジションが優勢になっており、利益が出ている投資家が多いことが分かります。ただし、65万円以下ではつかまっているポジションも339BTCあり、下がったところはこれらのポジションの買戻しとともに、70万円のポジションの利益確定も発生しそうです。
こうみると、相場はレンジでしょうか。
出来高プロファイルを見ると、65万円以下のポジションはあまりないようなので、目先は65~70万円のレンジ相場になるのかもしれません。