今週は、欧米ではロックダウンの効果もあり新規感染者数のペースが鈍化。その影響か、株式市場は堅調に推移し、ビットコインも一時81万円まで値を戻しました。現在下落し、75万円となっています。80万円は、日足レベルの高値である111万円と安値の44万円の半値戻しの位置なので、下降トレンドの戻り高値として反発が考えられるポイントになっています。
しかし75万円付近は多くのマイナーの損益分岐点と想定されているため、買い意欲が高いポイントでもあるでしょう。
◇ビットコイン(BTC/JPY)日足チャート
今後は、再び新型コロナウイルスの影響からリスクオフの展開となり、ダウ平均株価や日経平均などの株価指数が売られ、現金に換金されていくフェーズがまた訪れた場合、ビットコインは売られるだろうと考えています。
その理由についてはこちらの記事で解説しています。
https://cc.minkabu.jp/column/1642
そのため、合わせてそちらの動向も注目していきたいです。では今後の売買戦略とシナリオを考えていきたいと思います。
4時間足チャート分析
4時間足レベルでは上昇ウェッジを形成しています。またオシレーター指標ではダイバージェンスも同時に発生しており、トレンド転換を示唆していました。
◇ビットコイン(BTC/USD&JPY)4時間足チャート
日本円建てのチャートではウェッジを下にブレイクしていませんが、ドル建てチャートでは下にブレイクしているため、両方のチャートを見比べながらトレードしていくことが大切だと思います。
1時間足チャート分析
売買戦略としては、リターンムーブを見越した戻り売りを狙っています。
1時間足チャートでは、三角保ち合いの下ブレイクが確認できます。直近の安値も下に抜けているため、完全なる下降トレンドの開始と言えるでしょう。大陰線が連続しているため、ここから元のレンジに戻していくのは難しそうです。
現状、日足、1時間足ともに中・長期トレンドの方向性が定まってきたため、あとは4時間足の足並みが揃うのを待っています。1時間足レベルでも売買戦略としては売り狙いをしていきたいと思っています。
76万円付近はドルチャートでのトレンドラインの位置になってくるので、戻り売りを狙う場合はその付近までの売り上がりを予定しています。
中長期のトレンドが同じ方向を向いた場合は、やりやすい相場が訪れるだろうと考えられますので、資金管理をしっかりと見直しながらトレードしていきたいと思っています。