先週末は102万円程度だったビットコインは、ハッシュレートの上昇に伴い一時110万円まで上昇。直近のレジスタンスラインとなっていた106万円を突破した後は、大きく上値を伸ばしました。
前回記事:高値圏での攻防を続けるビットコイン、このまま続伸なるか(5/29)
2週間近く100万円前後のレンジ相場を形成していたため、トレンドの発生が期待できそうです。しかし、110万円をつけたビットコインは、わずか十数分で101万円まで約10万円の急落を見せました。
レバレッジ取引最大手であるBitMEXでは買い方のロスカットが連鎖的に発生し、一時8600ドル(約93万円)をマークしたほどでした。その後も、戻りは105万円程度と鈍い状況となっています。
長期足からもう一度振り返り、今後の売買戦略を考えていこうと思います。
週足チャート分析
少し長いですが、週足チャートを見ていくと2017年につけた最高値からの下降トレンドラインを上抜けていることが分かります。
しかし、ドル建てチャートではまだ上抜けが見られておらず、ここを突破してくると大きなトレンドが発生しそうです。
青色のゾーンである110〜115万円は昨年秋からの高値であり、強いレジスタンスラインとなっています。習近平相場での高値でもあるため、ここを上に抜ける事ができれば週足レベルでも強い上昇トレンドが見られるのではないでしょうか。
現状は上髭をつけてしまっているので、トレンドライン内に戻されないかどうかに注目です。今日の午後9時頃に、難易度調整があるため、そこの数字次第でハッシュレートが戻ってくれば上値余地はありそうです。
参考:明日に迫るビットコイン難易度調整では8%程度の低下見込み
4時間足チャート分析
チャートのセットアップとしては、大きな三角保ち合いであると考えており、6月2日の上昇でブレイクしたと見ていました。
しかし一度トライアングルの中に戻され、現在は再び上昇しているという状況です。5月25日からのサポートラインでは何度も反発が見られたため、相場としては強いと言えそうです。三角保ち合いのレジスタンスラインを背に、買いを狙っていきたいと思います。
テザー(USDT)建てショートポジションについて
5月の初めから直近では建てられることがあまりなかったUSDT建てのショートポジションが急上昇しており、今日時点で5500枚までに積み上がっています。
ロングのポジションも同時に上昇していましたが、6月2日に約3000枚まで建てられた後に、急落によりポジションの解消が起こっており、現在は1900枚程度となっています。
5500枚のショートポジションはUSDT建てでは過去最高です。このUSDT建てポジションが建てられた方向に価格が大きく動くことも多いため、このポジションの動向にも注目し、急落にも注意しておく必要がありそです。