4日午後10時ごろ、ビットコインの難易度調整が行われました。

結果は、マイナス9.29%となり、年初の難易度に調整されることとなりました。

出所:btc.com

結果は平均マイニング速度が、11分1秒と大きく落ち込んでいることが分かります。

なお、マイニング速度が11分台となるのは、今年3月以来。その前は2018年12月まで遡ることになります。

さて、難易度調整後にハッシュレートは一時120EH/sを越え、その後も高い水準で推移しています。ビットコインもこれに反応し、107万円台まで上昇。6月2日の急落の半値戻しを達成しました。

出所:coinwarz

半減期後のハッシュレートは120EH/sが節目となっているため、ここを安定的に越えてくるかどうかがビットコインの価格に影響しそうです。

イーサリアムが堅調

さて、直近の仮想通貨市場で目立っている動きがイーサリアムの強さです。

主要仮想通貨(BTC、ETH、XRP、BCH、LTC)の比較チャートを見てみましょう。

3月の底打ち以降の比較ですが、イーサリアムが一番強い動きとなっていることが分かります。

出所:トレーディングビュー

直近10日ほどを見ると、より高いパフォーマンスとなっていることが分かります。

出所:トレーディングビュー

これには、着々とベルリンアップデートに向けて開発が進んでいることが背景にありそうです。

5月28日にライデンネットワークβ版実装により、イーサリアム界隈に活気が出てきました。

そして、4日にはベルリンアップデート用の仮テストネット”YOLO”のVer.1がローンチ。アップデートを分割しながら開発が進んでいるイーサリアムですが、順調に進んでいるといえます。

当初、7月中旬を予定していたベルリンアップデートですが、EIP-2537(BLS12-381曲線のオペレーション)がてこずっており、早くても8月という状況かと思われます。ただ、イーサリアムのこれまでのアップデートの遅延を見ると、このあたりはむしろポジティブに捉えられている可能性があります。

なお、ETHの米国のマイニング損益分岐点は202~215ドル程度と言われています。急落した場合は、2万3000円付近が下値目途となりそうです。

モナコインも堅調

最後に200円まで回復してきたモナコインについて。

目立った材料はないのですが、強いていえば VR(仮想)空間のモナコイナーの広場(仮)がリリースされたことに反応している可能性があります。

モナコインは、新作グッズ販売やイベントなど、コミュニティーの人しか分からないような材料で動きます。

直近24時間の売買代金は15億円程度と、過去7日平均の2倍ほどあります。価格は2月末のコロナショック以来の水準に戻ってきているため、新しい相場が始まっているといえそうですね。