ビットコイン分裂騒動の渦中であった7月下旬には20万円を割る手前まで価格を下げたビットコイン。
事態が収まった8月には50万円を突破、53万円まで上昇します。
9月2日には58.5万円をつけますが、9月14日17時現在、43万円台となっています。
■BTC/JPYチャート
(出所:coincheck tradeview)
「安く買って高く売る」のであれば、安くなったいまは買い時でしょうか。
その判断のために今回のビットコイン価格下落の原因をおさえましょう。
○ビットコイン価格下落の原因を考える
まずは、2017年9月のビットコイン価格の推移を以下のデータで確認します。ーーー
(出所:Investing.com)
データの一番右側の「前日比率」を見ていただくと、9/2、9/4、9/8、とビットコイン価格が大きく下落しているのがわかります。
次に、実際にどのようなニュースがあったのかをブルームバーグの記事で確認してみましょう。ーーー
①中国人民銀行が仮想通貨の新規公開(ICO)を違法と宣告する 9/4
出所:Bloomberg、9/5、「ビットコインが急落、中国人民銀行が仮想通貨の新規公開は違法と宣告」
②中国の監督当局がビットコイン取引所禁止(店頭取引は容認)を文書で通達 9/8
出所:Bloomberg、9/9、「ビットコインが下落、中国が取引所の閉鎖を命じるとの報道で」
③JPモルガン・チェースのダイモン最高経営責任者(CEO)の発言 9/13
出所:Bloomberg、9/13、「ビットコインは詐欺、取引行えば即解雇するーJPモルガンSEO」
照らし合わせてみると、9/4、9/8は価格下落と日付が合致していますね。
9/2は、高値を更新した後の下落なので価格調整と見ても良いかもしれません。
さて、これらニュースが、今後どのような影響を及ぼすのでしょうか。
これまでにも、中国によるビットコイン規制の話は何度も出てきていますが、今年の1月にもありました。
1月5日の15万円から12日には8万円へと約47%の下落でした。
しかし、ビットコイン価格は一時的に大きく下落しても、しばらくするとまた上昇してきたのも事実。
過去から推し量ると今回も長期で見れば上昇するのではないかと感じます。
では、いまが買い時かどうかですが、まだ下げトレンドと考えられますので買いのポジションは持たずに様子見をした方が良さそうです。
10月には下げ材料となりそうな「ブロックのサイズ問題」が出てくる可能性もあります。
ビットコイン価格の上げ材料が出てきてから、もしくは底が固いと判断できた(チャートで見たときにローソク足がある価格を基準にそれより下に進まなくなる)ときに買うのがベターです。
なお、私のターゲットは33万円ですが、その時の状態を見て、買うなり様子見をするなりを判断します。