昨晩、世界的に巨大な銀行であるJPモルガンのCEOのジェイミー・ダイモン氏が「ビットコインは詐欺で最終的に破滅する」と批判。
Twitterより
さらに「チューリップバブルより酷く、円滑に終わることはできない。誰かが殺されるだろう」とコメントしました。
これによりビットコインは下落したとされており、本日は直近の安値を更新する動きを見せています。
ビットコインの値動きは、大手マイニングプールや取引所以外にも、中央銀行関係者や金融機関の要人の発言に左右しますが、今回は巨大銀行トップの発言に素直に反応したというところでしょうか。
ただ、同氏は2015年に「仮想通貨は生き残ることができない」と発言しており、一貫してビットコインは否定していることが分かります。
しかし、JPモルガンはブロックチェーン(分散型台帳)技術に積極的に投資してきており、ダイモン氏も「ブロックチェーン技術はさまざまな事業分野への適合が進んでいるため、今後数年で本格的に実用化される。」との見通しを示しています。
さらに、今年5月に行われたニューヨークで仮想通貨のカンファレンスでは、JPモルガンはZchashのセキュリティ技術を採用したと発表し、技術的に否定しているわけではないようです。
つまり、「ビットコインは破滅する」というコメントは、相場予想ととらえた方が良く、JPモルガンがブロックチェーン技術からの撤退を示すものではありません。
同氏のビットコイン価格予想が正確かどうかは、2015年のコメントを見れば明らかではないでしょうか。
ビットコインは、ちょうど良いところまでリバウンドしていたこともあって、良い利益確定の場となったのかもしれませんね。
ビットコインの広まりと共に、こういった誰もが知る人物の発言が据えてくるかと思いますので、誰が、どのグループがどういう発言をしているかは注意してみておきたいですね。