9月1日(火) に、暗号資産交換業者であるSBI VCトレードは、VCTRADE Pro取引所サービスにおいて、B2C2をマーケットメイカーに追加することとなったと発表しました。VCTRADE Proは、SBI VCトレードが提供する取引所サービスで、3つの暗号資産(XRP/JPY、BTC/JPY、ETH/JPY)を取り扱っています。
大手マーケットメイカーであるB2C2の参画により、取引所サービスでの板取引における流動性の向上が期待できるといいます。
B2C2は暗号資産分野における大手マーケットメイカーで、英国の他、米国、日本などに拠点を持ちグローバルに事業を展開しています。大手欧米投資銀行の為替・金利・商品部門などを経験した電子取引部門出身のトレーダーやクオンツ・アナリストが24時間365日、暗号資産の流動性を提供しており、世界中の取引所や顧客から信頼を得ています。
また同社の子会社は、2019年1月に英国で初となる暗号資産CFDのライセンスを取得しています。
▼B2C2 Limited
所在地 | 英国ロンドン市ポールストリート |
代表者の役職・氏名 | CEO Maxime Boonen |
事業内容 | 暗号資産取引業 |
設立年月日 | 2015年5月 |
公式ページ |
https://www.b2c2.com/ |
なお、7月1日にSBIホールディングスの100%子会社であるSBIファイナンシャルサービシーズは、B2C2の株式を※関係当局の認可などを前提に取得することについて、同社の既存株主と合意したと発表していました。
※英国の金融行為監督機構(Financial Conduct Authority)
参考:SBIファイナンシャルサービシーズによるB2C2 Limitedの株式取得に関する基本合意のお知らせ
VCTRADE Proの流動性
では、VCTRADE PROの流動性がどれだけ向上したのか、板をご覧ください。
出所:VCTRADE PRO
恐らく、現在値の前後に規則的に並んでいる板がB2C2による流動性の供給の可能性があります。直近の相場で分散型金融の盛り上がりから大きく上昇したイーサリアムは、100円前後は1400万円ほどの板が並んでいます。これは、国内でもトップクラスの板の厚さです。
暗号資産の流動性は交換業者ごとに分散されていることが多く、ユーザーは板が厚い取引所を利用する傾向にあります。SBIグループは、国内最大のネット証券であるSBI証券を擁し、またFXでは約定力に定評のあるSBIFXトレードを運営しています。今回のサービス拡充により、SBI VCトレードの大きな飛躍につながることを期待したいですね。
【公式サイト】SBI VCトレード