週明けの米国株式市場でハイテク株が急落したことで、世界中の株式市場も厳しい動きとなっています。一説によると、ナスダックやハイテク株投資で有名なARKのFTFで巨額のプットオプションが売買され、それが新興銘柄の下げにつながったという話もあるようです。 

この動きを受けて、仮想通貨(暗号資産)市場も下落し、ビットコインは600万円を割り込む展開となりました。

昨日のナスダックは、寄り付き直後こそ2%以上下げて始まったものの、その後は反発し一時プラス圏に浮上する動きとなりました。

そんななか、EOSの開発企業であるブロック・ワンの子会社ブリッシュ・グローバルにアラン・ハワード氏やギャラクシーデジタル、野村証券などが約100億ドル(約1兆800億円)を出資し、仮想通貨の交換業者を立ち上げると発表。EOSは50%以上も急騰し、わずか5時間で時価総額は1兆円から1兆5000億円に増加することとなりました。

これを受けて仮想通貨市場全体が堅調となり、Dapps関連であるイーサリアムやトロンも一時10%以上もの値上がりとなりました。

ビットコインは600万円付近が底堅くなっています。

今後のビットコインの先行きはどうなるのか、出来高動向で分析していきましょう。

分析ソフトはトレーディングビューの出来高プロファイル。価格情報はビットフライヤーとなっています。

▼ビットコイン4時間足チャート

参考:TradingViewの出来高プロファイルの使い方や設定方法を図解

出来高取得期間:4月14日~5月12日

出来高が一番多くなっている価格帯は、5月以降の相場である600万円~630万円の30万円のレンジとなっています。640万円の上抜けには何度も失敗しており、かなりの売り圧力があることが分かります。

下値を見ると、570万円、580万円、590万円と着実に切り上がっています。

これらを鑑みると、もう少しの調整相場が継続する可能性がありそうです。

年初から、3週間以上レンジ相場が継続したことが無かったため、2週間後にはどちらかに動く可能性が高いのではないでしょうか。

その週には、コインデスクが主催するイベント、Consensus2021(5月24日~27日)が予定されています。

今年は、ヘッジファンドの帝王と呼ばれているブリッジウォーター・アソシエイツの創業者でありCEOのレイ・ダリオ氏がメインスピーカーとなっています。

同氏は今年1月に、ビットコインに関して「ものすごい発明」だと称賛するコメントを発表しました。今回のイベントで、同氏のビットコインに対する見解が聞かれることで相場にも影響を与えることとなりそうです。