世界のヘッジファンドが保有する仮想通貨(暗号資産)は3120億ドル(約34兆円)に達する可能性があると、インタートラストが実施した調査がで分かりました。

調査対象は、世界中のヘッジファンドの最高財務責任者100人。その平均運用資産は72億ドルだそうです。

なかでも、北米を拠点とするファンドは最も強気で、5年以内にポートフォリオの保有比率を平均10.6%まで引き上げるという驚きの結果が分かりました。 欧州及び英国を拠点とするファンドは、平均6.8%と控えめの数字となっています。

また、ヘッジファンドのCFO自身も個人的にポートフォリオの最低1%を仮想通貨に割り当てるとしていることが分かりました。

ヘッジファンドが仮想通貨に強気である背景には、コンセンサス2021で世界最大のヘッジファンドであるブリッジウォーター・アソシエイツのCEOレイ・ダリオ氏がビットコインに関して前向きな発言をしたことが大きいのではないでしょうか。

そしてつい先日も、著名投資家で個人資産が約7700億円とされるポール・チューダー・ジョーンズ氏が「BTCは長期的に富を保護するための素晴らしい資産。金、BTC、現金、コモディティを5%ずつ保有する」とCNBCで強気のコメントをしました。

欧州では、ブレバン・ハワードというヘッジファンドが仮想通貨に強気となっています。彼らの運用資産は137億ドルとされており、既に1億ドル規模の仮想通貨に投資。また多くの仮想通貨ファンドを運営しているワン・リバー・マネジメント株式を25%取得しています。

なお、ワン・リバーは昨年12月に仮想通貨を6億ドル購入しています。そして、5月26日にはビットコインETFを申請しています。


昨日時点の売買代金は10兆円割れと閑散としている仮想通貨市場ですが、水面下ではこういった大きな動きが起きています。