先週、ビットコインは319万円の安値を付けてから6月23日、24日と390万円まで反発。しかし、売り圧力に押され安値圏に押し戻される弱い相場が続いていました。
しかし、昨日ビットコインが再び380万円台まで上昇し、本日は390万円まで値を伸ばすなどしっかりしています。ビットコインのドミナンスも51%を回復し、仮想通貨市場の中でもしっかりとしている様子が窺えます。さらに強いのがイーサリアムで、先週の高値を突破し、なおも強気展開となっています。
さて、昨日はビットコインのハッシュレートが100EH/sから一時は67EH/sにまで急落する場面がありました。これは、2019年8月以来となる水準です。
本来であれば、この動きを見てビットコインは10%以上も急落してもおかしくないでしょう。
●ビットコインのハッシュレートの推移
出所:coinwarz
しかし、これには中国マイナーの拠点変更という理由がはっきりしており、既にこの下落は織り込まれていたのでしょう。ビットコイン相場は何事もなかったかのように推移しています。
明日にビットコインのマイニング難易度調整が予定されています。これまでのハッシュレートは、前回の平均値から20%ほど下回っていますから、そこで大きく調整されることが予想されます。
そうすれば、ビットコインの価格にとってポジティブであるため、上昇に弾みが付きやすいのではないでしょうか。
390万円の突破で上昇トレンドか
相場の節目を、トレーディングビューの出来高プロファイルで見ておきましょう。価格情報はビットフライヤーとなっています。
▼ビットコイン4時間足チャート
参考:TradingViewの出来高プロファイル
出来高取得期間:5月25日~6月29日
出来高が一番多くなっている価格帯は、急落後の戻り高値となっている393万円~410万円です。
5月末から6月半ばに推移していたこともあり、このあたりでポジションが多く残ってそうです。そのため、やれやれの売りが相場の頭を押さえて390万円を上抜けることができていないのでしょう。
ただ、25日の上値トライの時よりも相場はしっかりとしているため、悪材料が出てこなければ上抜ける可能性の方が高いのではないでしょうか。