今年3月、デジタルマネーの情報サービス「JDRpro.」のリリースをJDR.株式会社が発表しました。
JDRpro.とは、ビットコインやイーサリアムなどの暗号資産を含めたデジタルマネー市場のデータ収集・分析を行い、市場全体を表現する指標である暗号資産インデックスの算出や暗号資産の格付けの付与を提供しています。
その他にも、暗号資産のリアルタイム価格表示、暗号資産に関わるレポート等、分かりやすく情報提供するWebサービスです。
機関投資家やセミプロトレーダーのみならず、投資初心者にもわかりやすいコンテンツを用意し、デジタルマネー市場の羅針盤(ベンチマーク)となる指標を提供していく予定です。
そんなJDRpro.では一体どのような暗号資産の情報が見られるのでしょうか。
今回は、JDRpro.が提供しているコンテンツについて紹介していきます。
国内で初の暗号資産インデックス!「JDR.Index」
暗号資産市場全体の動向を反映した指標が「JDR.Index」であり、レイティングスコア(格付けスコア)の評点より上位 10 銘柄で構成されています。なお、仮想通貨インデックスの提供は、国内で初めての事となります。
株式や、外国為替、コモディティなどでも、日経平均株価やドルインデックス、CRB指数など各々市場動向を表すインデックスが提供されています。
暗号資産でも分かり易いインデックスが提供されることで市場の動きを知ることができ、他の市場との比較も容易となるでしょう。
【JDR.Indexの概要】
算出者 | JDR .株式会社 |
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価格取得先 | 世界中30ヶ所以上の暗号資産取引所 |
取得頻度 | 10秒おきに更新(24時間365日) |
リバランス頻度 | 毎月 |
算出方法 | JDR.Index算出要綱をご参照ください |
<画像は、インデックスの構成銘柄などを確認できるステータス画面>
100種類以上のコインのデータを完全網羅!「コイン図鑑」
コイン図鑑では、世界中の暗号資産取引所から直接取得したデータをもとに、100種類以上の主要な暗号資産の価格や取引情報などの定量的なデータや、暗号資産の特性などが分かる定性的なデータを網羅的に表示。
各暗号資産の個別情報を確認するのに適しています。
気になる暗号資産を「お気に入り登録」することで、自分だけの暗号資産リストを作ることもできます。
<「コイン図鑑」の画面。個別銘柄についてのデータが綺麗に整理されている>
コイン図鑑では、コインマーケットキャップのように暗号資産の詳細データを確認することができます。
チャートを始め、暗号資産の特色や生成目的、分類セクターなどの詳細が簡潔にまとめられているのが特徴です。
また、“投資家がどこの国のどの取引所でどれだけ取引しているのか”といった情報を確認することのできる「取引所情報」や、通貨ペアの情報も提供しています。
暗号資産は株式などと違って、グローバルかつ24時間リアルタイムで取引されている為、今ホットな国や交換業を知ることも重要となります。
本来は、そういった情報を収集しようとすると結構な手間がかかりますが、「コイン図鑑」を確認すればその手間を節約することができるようになります。
そして、各暗号資産のオフィシャルサイトや関連サイトへの案内も載っていますので、より細かくチェックしたくなった時に逐一サイトを検索する時間も省けるでしょう。
「コイン図鑑」で確認できるデータ
▼チャート
→世界中の取引所から収集・分析したデータをもとに算出したJDRpro.独自の価格をリアルタイムで表示。
▼特色・生成目的
→その銘柄の特色と生成目的を分かりやすく解説。
▼レイティング
→JDR.が4つの評価基準を元に格付けした結果を、12段階で表示。
<4つの評価基準>
・事業性格
・技術性格
・発行体の信用性/透明性
・市場の流動性
▼通貨情報
→暗号資産特有のオフィシャルサイトを始め、関連サイトへの案内があります。
▼取引所情報
→世界各国30か所の暗号資産取引所をベースに取引情報を抽出。リアルタイムで過去24時間の取引高上位5社の取引所を表記し、100%の構成比で円グラフ化。
▼通貨ペア情報
→世界各国30か所の暗号資産取引所をベースに取引情報を抽出し、リアルタイムで過去24時間の取引高上位5位の通貨ペアを表記、100%構成比でグラフ化されています。
例)通貨ペア(投資対象暗号資産/使用通貨)とは、投資対象となる暗号資産を、購入に使用した通貨の組み合わせで、米ドルでBTCを購入した場合、BTC/USDと表記されます。
今後様々な機能が追加予定のデータサービス!「アナリティクス」
「アナリティクス」では、トレーダー向けの定量分析データが分かりやすくまとめられた状態で表示されています。
現在のコンテンツは相関係数のみとなっていますが、今後はツイッターコメントを指数とする「ソーシャルトレンド」が追加されるなど、新規分析機能が随時拡充される予定だそうです。
「相関係数」機能とは?
主要銘柄間の過去24時間での値動きを相関係数で示しており、数値が「1」に近いほど相関した値動きを表し、数値が「-1」に近いほど逆相関の値動きを表しています。
資産ポートフォリオを構築する際の分散投資の効果を確認するために利用するなど、様々な活用方法が期待できます。
JDRpro. の目玉機能!マーケットニュース
JDRpro.の中でも特筆すべきサービスが「マーケットニュース」です。
暗号資産に関係する幅広いメディアのニュースがリアルタイムで掲載されています。
他にはないサービスであると言える点が、各暗号資産の価格変動に関するインパクトの大きさが星で指標化されており、一目でそれが理解できることです。
価格や言語解析を利用し、特定のトピックがどの程度のマーケットインパクトを持っているかをAIが判断しています。
☆の数によって、各ニュースの相場に対する短期(12時間)と長期(48時間)の影響度を知ることができるようになっているのです。
JDR. プロフェッショナルチーム執筆の「レポート」
レポートコーナーには、デジタルマネー市場に関わるグローバルな視点から、経済問題、暗号資産業界、投資に関わるイベントカレンダーなど、JDRpro.のプロフェッショナルチームが収集した独自ソースをもとに執筆したレポートが多数掲載されています。
【掲載内容】
・ジャーナル的視点のコラム・暗号資産に関わる課題や問題点の考察
・月次の注目スケジュール
・タイムリーな話題
今後は、暗号資産の分析や紹介レポート、相場分析情報などが掲載されるとのことです。
こちらも「アナリティクス」と同様、新しいサービスが続々投入されるということで、楽しみですね。
また暗号資産への投資が初めての方にも理解できる、“投資のポイント”や“口座開設”についての記事といった、初心者の手引きも提供されるとのことです。
まとめ
JDRpro.のコンテンツは暗号資産に関する様々な情報を確認することが可能なので、取引を行う際に活用していくことができそうです。
無料会員登録だけでも多くのコンテンツを楽しむことができますが、有料会員登録なら月額1980円(税込)で全てのコンテンツを見ることができます。
なお、JDRpro.は今後主要銘柄を中心に100銘柄以上への対応、AIを使った価格予想データの提供などの段階的なアップグレードを予定しているとのこと。
興味を持たれた方は以下のリンクよりアクセスしてみてください。
JDRpro.公式HP: https://www.jdr-pro.com/
情報提供: JDR.株式会社