8月16日は、円高とアフガニスタン情勢の悪化で東京株式市場が下落する中、仮想通貨市場も軟調な展開となりました。その後にNYダウは史上最高値を更新しましたが、東京市場の方向感が定まらない中、仮想通貨も値を戻せずにいます。
そんななか、イーサリアムのバーン(焼却)ペースが早くなっています。
ロンドンアップデート直後は1分間に2ETHのペースでしたが、過去7週間では3.5ETHほどに伸びてきています。
出所:ultrasound.money
ETHが利用されている上位10のサービスの中ではNFTプラットフォームのOpenSeaがダントツとなっており、昨年から20倍近く市場規模が拡大しているNFTの盛り上がりがうかがえます。
このバーンペースが続くと、1分に4ETH生成されるETHの大半がバーンで相殺されることになります。
イーサリアムの価格が30万円だとすると、アップデート前よりも1日で約15億円程度の需給が改善されていることになります。
1日のイーサリアムの売買代金は3兆円ほどあるため、ほとんど影響がないように思う人もいるかもしれません。
しかし、アップデートの前と比較すると分かりやすい指標であるため、投資家にとってはバーンペースでイーサリアムの価格ターゲットを決めやすいでしょう。
例えば、アップデート後にバーンペースを加味した需給が30%改善したのであれば、アップデート前の価格に30%を掛けた価格までは上昇するなどの分析が成り立つかもしれません。
もちろん、ビットコインの相場変動も大きく影響するため、そう単純ではないでしょう。アップデート後のバーンが話題になっていることを考えると、イーサリアムの価格に大きな影響を与える指標といえそうです。