昨年1月以降、低下し続けていたビットコインのドミナンスですが、今日時点で39.3%と40%を明確に割り込んできました。
これは2018年6月以来のことです。
出所:Coinmarketcap
主な要因としては、イーサリアムが強含んでいることや、DeFi、NFTブームにより関連する暗号資産(仮想通貨)が伸びていることが挙げられるでしょう。
過去1年間において、ビットコインよりも値上がりした主要アルトコインは、イーサリアムを筆頭に、エイダコイン、アバランチなど多数あります。
その様子は、BTC建てで見ると良く分かります。
例えば、エイダコインをBTC建てでみると、2021年1月から最大で10倍以上になっていることが分かります。
ビットコインよりも、主要なアルトコインを買った方が利益を出すことができたという証拠となります。
2017年~2019年ごろ、ビットコインは「ビットコイン・イズ・キング」と呼ばれ、暗号資産(仮想通貨)の王様であり、基軸通貨としての役割を果たし、また主要な仮想通貨の中での上昇率も最大規模でした。
結局ビットコインへの投資が一番利益が出るとされており、アルトコインを売ってビットコインを買う動きが起こる時も度々ありました。
そのためにアルトコインが下落し、ビットコインだけが上昇する動きとなり、これはアルトドレインとも呼ばれました。
しかし、ここ1年間でその状況は様変わりしました。
ポルカドットやソラナなどのブロックチェーンプロジェクトが時価総額上位に位置し、その関連プロジェクトで使われる暗号資産(仮想通貨)も人気となっています。
かつて、時価総額上位にあったライトコインやイオス、ビットコインキャッシュなどは大きく後退しました。
この1年間で、イーサリアムの承認方式はPoWからPoSへ移行します。
そうなるとマイニングの電気代は大幅に削減され、トランザクションも減少すると言われています。
ビットコインの時価総額は当面1位を維持すると思います。しかし、DeFiの人気や銀行がステーブルコインの発行を計画するといった動きもあり、ドミナンスは徐々に低下していくのではないでしょうか。