ポイント
・3万2000ドル台前半に戻り高値を更新
・原油価格上昇で米株は安寄りも、原油反落で米株は戻す
・上海ロックダウン解除に加え、ウクライナ情勢に明るい兆しも
・予断は許さないが、レンジを上抜けており、引き続き上値余地を探る展開か
昨日のBTC相場
昨日のBTC相場は続伸。前日の3万ドル(約385万円)乗せに続き、朝方3万1000ドル(約395万円)を抜けると3万2000ドル(約410万円)にワンタッチ。しばらく上値を抑えられていたが、未明に3万2000ドル台半ばに戻り高値を伸ばしている。
上海のロックダウン解除に加えウクライナ情勢でもトルコの仲介による話し合い動きが出てきたこともあり、世界的に株式市場が上昇する中、BTCは5月16日の戻り高値3万1400ドルを上抜け、3万2000ドルにワンタッチした。
しかし、EUが難航していたロシア産原油禁輸協議で合意したと伝わると、原油先物価格が上昇、米株先物などの重しとなり、BTCも上値を抑えられていた。
そうした中、注目の連休明けの米株市場は前週末から大きく下げて始まったが、原油先物価格の上昇が120ドル一歩手前で一服、OPECが生産協定からのロシア除外を検討しているとのWSJの報道で、OPECメンバーの増産余地が広がるとの見方が広まり原油先物価格が115ドルに低下、米株が値を戻す中、BTCは3万2000ドル台前半に上昇した。
ウクライナ産小麦などの輸出回廊設定に向け、ロシア外相が6月8日にトルコを訪問、エルドアン大統領と会談したゼレンスキー大統領もプーチン大統領と話し合う準備があるとコメントしたとタス通信が伝えたことも米株の戻しのサポートとなったか。
しかし、バイデン大統領がパウエル議長との会談で、インフレ抑制が最重要課題で、FRBの独立を尊重するが、インフレ抑制の責務はFRBにあるとしたことを若干嫌気したこともあり、3万1000ドル台に値を下げている。
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